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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

さくらの真髄

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僕の故郷は岐阜県なので、有名な淡墨桜がある。
散るときに薄い墨を引いたような色から名づけられた、日本で2番目に古い老桜だ。
幼い頃から、何度か連れられる度に、「どうして薄墨桜には、こんなにもおじいちゃん、おばあちゃんが集うのだろう」と不思議に思っていたが、46歳にもなると、その気持ちがほんの少しだけ分かってくる。
桜のつぼみが花開き、人生を謳歌して、散っていく。それを自身の人生に重ね合わせているのかと思っていたけれど、きっと違う。おじいちゃん、おばあちゃんたちが見ているのは、もっと奥深いところ。満開でもなく、散り際でもなく、きっと葉をつけ、紅葉し、落葉した後の姿をも目の前の桜から想像するのだ。そして樹木が骨格になる冬、春のために静かに準備する姿に、人生の真髄を観るのだと想う。
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「冬を越してお疲れ様」と樹皮に手を当てて呟くと、風が吹き抜け、桜がそっと話しかけてくる。
「命に境はなく、多動しながら全体で生きる」。そう、聴こえたような気がした。
               ノムラテツヤ拝
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いのちのかがやき

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大空と大地を見つめる日々。
桜の開花前線と共に、季節はめまぐるしく動き始めた。
命の芽吹き。空気にはいのちのエネルギーが充満し、皆の心をウキウキさせる。
大地からは、ちょっとだけ早く芽吹いたヒメシャガの花が。お洒落なフリルと気品ある色彩を放ち、ひと際いのちを輝かせていた。大空も、大地も、いつも僕らを見つめてくれていますね。
          ノムラテツヤ拝
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