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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

旅にでる

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骨折していようとも、装具を付けて僕は旅に出る。
向かう先は北。東京駅で駅弁を買って、いざ東北新幹線のやまびこ旅。
大人の焼き鯖寿司と大玉ほたて・うに弁当を頂きます。
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車窓からは男体山と日光の山々、更に北上すると栗駒山が見えてきた。
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目的地はあと少し。大好きなあの場所へ。骨折していようとも、僕は旅に出る。
         ノムラテツヤ拝
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レントゲン2

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午前中は病院。術後40日目のレントゲンを撮り、診察室へ。
今回の骨折は、脛骨が3か所の螺旋骨折、腓骨が1か所骨折と計4か所の複雑骨折だ。
術後30日後に、自分のはやる気持ちで体全体のバランスを崩していたことを感じ、それからは体に全てお任せした。何があっても、僕はあなたと共にありますと。レントゲン写真が映し出され、先生からの一言。
「腓骨が殆ど付き始めていますね」。
前までビシッと亀裂が入っていた腓骨が、確かに切れ目が薄くなり繋がっている感じに。肝心の脛骨を見ると、まだ亀裂は入っているが、そこに白い靄のようなものがかかり始めている。
「これって、再生が始まっている記しですよね?」
「まぁ、亀裂が大きいので、まだ月日はかかると思いますが」
ふふふ、かかっても良いのです。再生が始まり、骨を繋げるために体が全力で動いてくれているのですから。
もう、焦らない。出来ることはさせてもらい、出来ないことは頭を下げてお願いする。だから楽しみながら、体とお付き合いしていきます。世界はこんなに光に満ちているのですから、しっかりと治療して復活しますね。
                 ノムラテツヤ拝
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キツネの視線

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夕暮れが海と空を焦がす頃、白樺の森では一日の疲れを癒すようにキツネが丸くなる。
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時折、ふっとこちらを見る視線の透明感に、鳥肌がたつ。
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それはきっと、僕のDNAに刻まれる野生と呼応するのだろう。
僕らは生きているのではなく、地球によって生かされている。そして地球はすべての命を含めて、今を生きているのだ。
ノムラテツヤ拝
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絶景世界10

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聖なる大陸、南極に到着してから三週間。
空には雲が重くへばりついている。エンジン付きボート、ゾディアックに乗り込み、今日も南極の大地を踏みしめる。
ふと足下へ視線を移すと、雪面に不思議な線が刻まれている。その先には沢山のペンギンが歩いていた。
彼らは、自分の巣から海へ出かけるとき、同じ道を常に通り、圧雪しながら「ペンギンロード」を作り上げてゆく。
エッホ、エッホッと進んでゆく彼らの背中をぼんやり眺めていた。一歩、二歩、三歩、次の瞬間、頭から見事にこける。あっぱれなこけっぷりに思わず笑ってしまう。恥ずかしそうに立ち上がり、また歩いてはこける。その繰り返し。
ふと疑問が浮かんでくる。ペンギンがフリッパーと呼ばれる「手」を広げて歩くのは何故か。バランスをとっているためではないのか?
近くにいたナチュラリスト、リズに聞いてみる。
「ペンギンはどうして手を広げて歩くのですか?」
彼は微笑みながら、ゆっくりとした口調で答えてくれた。
「手を広げて歩くのは、熱を脇から放出するため。今の気温はマイナス10℃、ペンギンにはまだまだ暑いのさ。もしマイナス40度まで下がったら、ペンギンは手を脇に擦りつけるようにして歩いてゆくよ」
南極には、多くの生命が息づいていた。沢山のペンギン、オキアミなどの甲殻類、そして海を黒く染めるほどのプランクトンたち。
今この瞬間も、ペンギンはどこかの氷山を歩いている。この遠い世界と僕たちの世界は、同じ「とき」によって繋がっている。 ペンギンが一歩一歩あゆむごとに、時間も止まることなく一瞬一瞬刻まれてゆく。
流れゆく時の中で育まれる、沢山の生命に思いを馳せると、生きとし生けるものは全て、それらを取り巻く自然によって生かされていることを実感する。
「生命のゆりかご」、南極大陸はこれからどうなってゆくのか? 
それを見届けたい・・・、そんな思いに駆られながら、僕はペンギン大陸をあとにした。
  ノムラテツヤ拝
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