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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

一望

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知床連峰から斜里岳まで一望する。
よく晴れ渡った朝、そんな奇跡の光景が現れた。
天を突く氷雪峰に、海を生業にして働く人々の小さな家。そのコントラストに、こみ上げるものがある。
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よしっ、決めた。
3月~5月までのアテンド仕事はすべて断捨離したが、6月からは皆に助けてもらいながら、出来るアテンドはさせてもらおう。
細心の注意を払いながら、体もしっかり大自然の中で動かさないと。目標が決まれば、あとはその高みを目指すのみ。
皆が少しでも笑顔になるよう、一歩一歩、顔晴りまっす。
                ノムラテツヤ拝
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失ったもの

やましたひでこさん

コロナ禍によって、僕らが失ったもの。それは感動と笑いと連帯感だ。
今まで当たり前だと思っていた喜怒哀楽の表情が、マスクによって遮断されることで表情の変化が乏しくなった。
一緒に集い、場を共有するという快感も、三密禁止によって断絶された。そして自分が動くこと、相手が動くことによって生まれる感情の動き、感動も振り幅が小さくなった。
いやだ。そんなの僕は嫌だ。
僕は100歳で命を結ぶその時まで、大笑いして、感動して、仲間たちと楽しい場を共有したい。
3月に骨折してから、5月下旬までの講演やアテンドなどの仕事を断捨離した。でも、どうしても断捨離できない会があった。それが「さそり座満月大講演会(4月26日~28日)」。
https://www.reservestock.jp/events/535270
断捨離の祖であるやましたひでこさんと右腕のシャーリーやみちよさんが主催となる断捨離会。そのゲストスピーカーに呼ばれていた。
こんな時期に折角させてもらうなら、今までやったことのない講演をしようと思う。1時間半みっちり時間をもらっているので、テレビ番組ではないけれど、今まで世界150カ国、日本47都道府県巡ったことで得た「すべらない話」を披露しようと思う。
骨折した人が骨折したことを延々と話してもつまらないし、外国の美しき写真を見せ続けても飽きてしまう。日本の絶景は身近だろうけれど、別の誰かにお任せできる。
せっかく敬愛するひでこさんが呼んでくれるんだから、世界で僕しか出来ない話と笑いで大爆発させたいと思う。
今までの人生で体験した大笑いエピソードを何発も仕込みながら、外国で出会った賢者たちの智慧を折り混ぜ、指宿リトリートに集ってくれた40名、そしてズームで繋がった500名と一緒に時空を超えて場を引き上げていく。繋がった人々が大笑いして光に包まれ、また現場を離れてからも、その人の周りが輝いていくような講演にしたいと願う。
死力を尽くして笑いを取りにいきますので、どうぞご期待ください。4月27日(火)のさそり座満月は、あなたを眠らせませんよ!
今日、主催側から聞いたところ、指宿の現場講演は満員、zoomの方は350名まで集まっているようですので、ご縁があれば是非宜しくお願い致します。
https://www.reservestock.jp/events/535270
失ったものは、取り戻せば良い。感動と笑いと連帯感、皆で大笑いして、究極の感動を楽しみましょう。
                  ノムラテツヤ拝
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発酵食

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ついに発酵の晩餐が始まった。
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最初に出されたのは、スレートに乗せられたいもサラダ、この空間の使い方にのっけからテンションが上がった。
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中を崩すとチーズが詰まり、口内でのマリアージュに幸福が押し寄せた。
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次は目玉焼き型の皿に納豆のスフォルマート(詰め込み料理)が。
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もしかして僕の大好物を知っています? 黄身を崩すと濃厚に垂れ、納豆が出汁の代わりをする。なんて静謐で気品溢れる後味だろう。
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バージンオイルとくるみがかけられた麹豆腐は、発酵だからこその弾力と、仄かに香る麹菌。
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そして豚肉の熟れ鮨とどぶろくの茶碗蒸し。豚肉の熟れ鮨なんて生まれて初めて。熟成肉の旨味を酢の酸味が美しく包み込む。料理はまだまだ続くが、これだけで確信した。
ここは、ただの発酵料理店ではなく、世界有数の気品を纏う発酵屋さんなのだと。
                ノムラテツヤ拝
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絶景世界15

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ヴェネチアから3時間かけて、フィレンツェへ到着。
真っ先に目に飛び込んできたのは、街のシンボルにもなっている花の大聖堂だった。正確にはサンタ・マリア・デル・フィオーリ。この花こそが、フィレンツェの語源になる。
フィレンツェは花を意味するイタリア語。英語ならフローレンス。緑と白の大聖堂の前には、ミケランジェロが天国の扉と呼んだ門がある。
ドゥオーモと呼ばれるドーム状のクーポラは角度的な問題なのか、重力を感じない設計、というか浮かんでいるように見える。まるで大聖堂が飛行船になって飛んでゆくようだ。
大聖堂の中は、クーポラ内部に、キリストの歴史が描かれ、一大絵巻物のよう。どこを撮影しても絵になってしまう街、それがフィレンツェだった。
昨日までの雪が、まだフィレンツェに残っていたので、夕方はここぞとばかりに大聖堂の脇に立つジョットの鐘楼に登った。
全部で420段くらいある階段をらせん状にあがってゆく。上からの眺めは、予想以上。フィレンツェの家々には、しっかりと雪が積もり、化粧されていた。そこに光がポツリポツリと点灯する。模様の向こうに、クーポラの姿。遠くにはメディチ家が作り上げた市庁舎が鉛筆のように建っている。空にはうっすら雲がかかっているが、暗さがさらに際立ち、街明かりが温かく感じた。
闇が暗くなればなるほど、夜景は明るくなってゆく。フィレンツェの花のドームにも、明かりが灯り、まるで夢の世界のよう。次の瞬間、サンタクローチェ教会から5時の時報がなった。市庁舎からも、ドミニコ教会からも。気づいたら、僕は5時の時報の中心にいた。
鐘の音が四方八方から鳴り響き、僕はその音の渦に包まれた。同時刻に多方向から鐘の音を感じる。今までの人生で、僕はそんな経験をしたことがなかった。
鐘の音と音の音色が混ざり、倍音のように響く。そして足元の地面が少し震えるのだ。
気温はマイナス10度くらいだろうか? ヨーロッパを襲った大寒波のお陰で、千載一遇のチャンスを与えてもらった。
鐘の音が止むと、フィレンツェには夜が訪れる。華やかで、豪奢な夜が・・・・・。
           ノムラテツヤ拝
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