fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

大丈夫

DSC00498_20210506164552c12.jpg

ありゃ、そんなに哀愁が漂ったかしら?
「2カ月目のレントゲン」の文章を書かせてもらった後、多くの方々から心配のメールを頂いた。
大丈夫、大丈夫。
最初の頃は、自分の不甲斐なさに、ツアーに手を挙げてくれた方々に迷惑をかけることに、何より家でジッとしていなければならないことに涙が出ましたよ。はい、人並みに悔し涙を流しました。
でもね、少しずつ足のむくみや炎症が収まり、膝や足首が曲がるようになってくると、僕の体はこうなっていたのか?と新たな学びがあり、今まで何気なく動かしていた体の部位に感謝して、また泣きました。
「悔し涙」と「嬉し涙」って、出るところが違うって知ってました? だからこそ涙に含まれる塩分濃度が違うんですって。悔しい時は涙がしょっぱい、でも嬉しい時はしょっぱくないのです。
装具で歩いていると言っても、やはり日常生活をするときより筋肉を使わないので、体重も落ち、一回り小さくなりましたが、これが本来の自分の奥にある核なんだと思う日々です。
僕も人並みに悩むときは悩みます(笑)。でもね、それを引きづっても仕方ないことを46年も生きていると知っています。
そして体が今、一番何を求めているかも知っています。
絶対に100歳まで生きてやるという強い生命力、自分の体細胞を100%信じるという確たる想い、そして心がご機嫌様でいるためには何でもさせてもらうという行動力。
それらが三位一体となり、体が発動していくことを、46年の人生で僕は確信しています。
だから、大丈夫。落ち込む時は落ち込むだけ落ち込み、悩むときは悩むだけ悩みます。でもそれで終わり。その気持ちの元凶を紐解けば、やるべきことは、ご機嫌様になる方向は自然と見えてきます。
未来を仮定し不安を抱くより、僕は今一瞬を楽しく過ごしたい。刹那的ですが、勝負するのは今しかないのです。だから、大丈夫、大丈夫。
             ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

2カ月目のレントゲン

IMG_2716.jpg

骨折してから2か月目のレントゲン。
腓骨と脛骨の細かい所は繋がったが、大きく骨折した脛骨の下部が、まだ繋がっていなかった。
これは、長期戦になるな。いや、戦っているわけではないから、長期間になるな・・・。先の仕事の整理をしながら、体を想う。
「何があっても傍にいるから、大丈夫だから」とこの2か月間、声をかけ続けてきた。でも、本当は僕という魂に、何があっても傍らにい続けてくれるのが体なのだ。どれだけ日数がかかろうと、体の声を聴きながら、ストレッチや装具歩行をしながら骨が繋がるのを待とうと思う。
先生と相談して、客観的に今を見るため、10日後にCTスキャンを撮ることに決めた。やれることは最大限に、後は体にお任せして。装具を付ければ、歩くことは出来るので、6月の知床ツアー、7月のサガリバナツアーのアテンドはさせてもらう。
さぁ、今回の骨折は46年間の総仕上げになってきた。今までの人生で学んできたことを体へ還元し、日々を丁寧に積み重ねます。
ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

絶景世界34

034_202105060739015ec.jpg

「今まで見た中で最も凄かった祭りは?」
もし誰かにそんな質問をされたら、僕はすぐに3つの祭りをあげるだろう。
故郷岐阜の飛騨古川やんちゃ祭「起こし太鼓」、富山の優美な祭「越中おわら風の盆」、そして7年に一度だけ(寅と申の年)信州諏訪で開催される天下の奇祭「御柱祭(おんばしらまつり)」だ。
地元民しか参加できないとされる御柱祭に友人の口利きで、白樺湖隊の一員として入れてもらったことがある。
まずは、御柱祭りの概要から説明させてもらおうかな。
長野県諏訪市には、上諏訪神社(本宮、前宮)と下諏訪神社(春宮、秋宮)という由緒正しき神社がある。その正殿の四方に結界を張るように、然るべき山で樹齢150年以上のモミの木を切り出し、御柱が4本立つ(4つの宮に16本)。それらの式年造営御柱大祭だ。祭は2回に分かれ、1回目の山出しは10トン以上ある御柱を12キロほど曳き、木落し、川越しという見せ場がある。2回目は里の中を曳き、各神社の四隅に巨大な御柱を建てて皆で手を合わせる。
この祭りには、心を揺さぶる名言がある。
「御柱 里に下りて 神となる」。
そう、柱は天と神社を繋ぐ御柱(みはしら)となるのだ。白樺湖隊の一員として曳かせてもらい、また最前線で写真も撮らせてもらった。人間の力って本当に凄い。人数が集まれば、10トン以上の巨木を、あんなに早く引いていけるのだから。目を瞑ると、あの時の活気、汗の匂い、木やり歌などが全身に響いていく。それは今はやりのリモートでは決して感じられない血潮が湧きたつ感動だ。やはり僕の中でナンバーワン祭は「御柱祭」。
次回は2022年、また曳かせてもらいに行こう!
ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

絶景世界 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |