カピバラ2021-05-09 Sun 16:56
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いのちのかたち2021-05-09 Sun 12:10
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絶景世界372021-05-09 Sun 08:07
![]() 僕がはじめてイースター島を訪れたのは、今から25年前のこと。 イースター島に20日間滞在し、憧れのモアイもほぼ撮りつくした頃、食堂で出会った島民から聞かされたのが「聖なる石」。 ラノ・カウ火山の一角に、今も信仰を集める不思議な石がある。でもはっきりした場所が分からないと言う。 「絶海の孤島の聖なる石」。その響きに感じるものがあった僕は、急遽滞在を延ばし、翌日から探索を始めた。だが島南西部のラノ・カウ地域は広大で、一日中歩き回ったが何ら手掛かりは掴めない。砂利で滑りやすい森の中を空しく彷徨うだけで翌日も過ぎ、諦めかけた最終日。夕闇せまる草むらで獣道を辿っていた時のこと。その細道は500mほど続いていたが、途中で深い藪に行く手を阻まれた。近くの木によじ登ると、藪の向こうに何か黒い影らしきものが。藪をこいで何とかにじり寄り、その影を回り込んだ瞬間、僕は思わず声を上げた。 森の中に祀られるように、直径3メートルの丸い巨石が置かれていた。緑の苔と海藻のような地衣類に包まれた表面には、イルカのような生物と鳥の姿が精緻に彫り込まれていた。石の下には2人入れる隙間があり、火をおこした跡と微かな煙の残り香が。それはまさに聖なる磐座だった。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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