fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ゆうひのちから

SKY04273.jpg

骨折してから、僕は美しい夕日を見ていなかったかもしれない。
知床のホテルにチェックイン後、皆で桟橋に夕日を見にいった。
IMG_4332.jpg

シンボリックな岩山をモチーフにして、太陽が沈んでいくのを待った。
その穏やかで平和な時間が胸に迫る。
IMG_4355.jpg

世界はこんなに美しく、無償の愛で満ち溢れている。
この先、何か悩むことがあった時、僕は今日の夕日に励まされるような気がする。
自然は、いつも僕らを見つめ、そして与え続けてくれている。
            ノムラテツヤ拝
SKY04479.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

忘れられない犬

キャプチャ

忘れられない犬がいた。
北海道の美瑛にある素敵なカフェで出逢った、北海道犬。犬小屋に掲げた看板には、こう書かれていた。「6カ月前に生まれました。名前はりょうさん。人間が大好きです」。
首を持とうとすると、結構な力で押し返してくる。まつ毛も白色で、可愛らしい。つぶらな瞳を見ていると、何だかシロクマを触っているような不思議な感覚になる。遊んで、遊んでと、猛アタックしてくるので、こちらも真剣に遊ぶ。さすが狩猟犬。ちょっと構っただけで、気持ちを一気に燃焼させ、興奮してくる。まるで瞬間湯沸かし器のようだ。
カフェに入ると、「犬、飼われてるんですか?」と聞かれ「以前に」と答えると「やっぱり」との返事。話を聞くと、飼い主の御主人と遊び方がそっくりなのだという。
半年後、どうしてもあの感触が忘れられずに、美瑛へ遊びに行くと、りょうさんはもういなかった。突然の病気で、急死してしまったらしい。また、君と何処かで会えるかな? 人生は一期一会。その時は、たくさん遊ぼうね。
ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

絶景世界70

070_20210611070134a53.jpg

イースター島には200以上の溶岩洞窟がある。
その中でも、僕が最も愛する洞窟へ皆様をご招待しよう。
さぁ、ヘッドランプの明かりをつけて、奥へ奥へ。
200mほど歩いたところでランプの明かりを消すと、とろけるような闇が迫ってくる。そして壁から落ちる水滴が、水琴窟のように辺りを響かせる。
日常で闇が少なくなった。だからこそ、人は自然と離れてしまっているような錯覚を覚えるのだと思う。闇は怖いものではなく、優しいものでもある。
闇の奥に一条の光が。そこに、僕が名付けた「生命の樹」がある。
天上の崩れた場所から光が射し込み、それだけで、このアボガドの木は命を繋いだ。
46歳。どうして年齢が分かるのかは、拙著「イースター島を行く(中公新書)」をご覧くださいませ。
生命の樹が、今もイースター島の洞窟から天へ聳えているのです。
                 ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

絶景世界 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |