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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

サンクチュアリ

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多種多様な動物たちが生きてくれること。
それは僕たち人間が何者なのかを教えてくれる鍵となる。
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ヒグマは森を歩き、キツネは花と戯れ、鹿は夕日に染まり、フクロウは夜の闇に溶けていく。
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世界屈指の動物サンクチュアリ(聖域)、それが北海道の知床半島だ。
          ノムラテツヤ拝
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ウグイス色

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知床隊を誘うように、森からウグイスが姿を見せた。
鳴き声を聞いたことがある人も、間近でウグイスを見たことは殆どないだろう。
別名、忍者とも言われる所以だ。知床五湖を歩いていると、それは突然現れ、僕らに美声を聞かせた。
口笛で応戦すると、さらに鳴きかわしてくる。彼らの体の色こそ、ウグイス色。美しき薄緑色だ。
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知床五湖の一湖まで歩くと、見事な鏡面張り。皆の笑顔も自然にはじけた。
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僕たちは今、知床の真っただ中にいる。
           ノムラテツヤ拝
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阪根大学3始動

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おもしろかったー!!!
昨夜阪根大学3の第一回目の講座がひらかれた。
トップバッターは断捨離の祖・やましたひでこさんから。
数日前、断捨離のテレビ番組で逢った人々の話を交え、どうして人はためてしまうのかを教えてくれる。
その理由の筆頭は「不安」、持ってないと不安、将来使うかもしれない不安、そして未来への不足の不安など。未来を想定して、不要なものを今持ってしまう。これが捨てられない、ため込んでしまう理由。
もう一つは「寂しさ」、外で出来ないことを内側するしかない。寂しいから物でその隙間を埋めようとする。でも物では決して埋まらないのだけれど・・・。
不安、寂しさの空間にいる人は、ずっとそのまま、変わらぬ生活が続いていく。
そして最後の理由は「時間経過の心もとなさ」にあると説く。経験の喪失のために、つい記念品をため込んでしまう。
ここでひでこさん節がさく裂する。「新たな経験を取り入れる余地がなくなっている人は、未来が無くなってしまう」と。断捨離の真髄は、まさにそこ。自分の人生を自由自在にするためのメソッド。だからこそ自分を解放するために見えるものも、見えないものも手放すのだ。
2番目の泰然和尚。
時間は未来から過去へ向かって流れる。未来→現在→過去と。
阪根大学を例にとると、今朝、阪根大学は未来にあった。今、阪根大学は今にある。明日、阪根大学は過去になる。分かりやすくシンプルに見方の変化を皆にもたらす。だからこそ、泰然さんは未来の姿を見て、今、植林された山々を広葉樹に植え替える取り組みを大人も子供も、地元も行政も巻き込んでされている。
戦後の日本の失策のひとつは、まちがいなく針葉樹の植林事業。山は単一になり、根が浅くなり、水を蓄えられなくなってしまった。昔の森を取り戻そう。それは100年先を見据えた素晴らしい活動報告だった。
僕にも見えましたよ。泰然さんの住む富士のすそ野が吉野のような桜に包まれる姿を。
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ラストは阪根学長。
この前のバー阪根で好評をはくした珍品道について。喜望峰で買った記念品を見せてから、これは悪い見本。次はブラジルのレンソイス砂漠の透明な砂、これだけだとただの砂だけれど、この横にナミブ砂漠の赤い砂があれば、物語になってくる。
さらにナミブ、ゴビ、タクラマカンなどあると、もうそれは記念品を超えて、珍品道になる。普通の人には何の意味もない時間の経過を現すもの。でもそこに物語があり一定の普遍性があるものを大切にしていきたいと。
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後半は、カリスマ講師陣が勢ぞろい、皆、阪根大学3の学生たちへ向けて、魅力的な自己紹介をしてくれた。
さぁ、阪根大学3も始動開始。募集はまだまだしていますので、もしご興味のある方がいらっしゃれば、僕らと一緒に学び、笑い、感動しましょう。
https://fieldvill.wixsite.com/sakane3
そして皆で幸せの道を進んでいきましょう。
          ノムラテツヤ拝
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絶景世界73

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僕がずっと知りたかったもの、それが生と死の境界線だった。
だから日々、動物たちの繰り広げられるダイナミックの生死の綾に僕の心は釘付けになったのだろう。
動物たちには、各々侵しがたい距離がある。英語で言うとナチュラルディスタンス(自然の距離)と言うが、実際は生死の境を意味する。
その距離よりも離れていれば、捕食者に襲われない。でも一歩でも内側に入ったら最後、その後には死が待っている。ある日、ライオンが丘の上からジッと一頭のトムソンガゼルを見つめていた。あと数歩入れば、きっとライオンは走り始めただろう。でも、どうだろう。逃げるでもなく、ガゼルはその間合いをとったまま、ライオンの周りを優雅に歩いていく。
生まれて初めてみる、生と死の軽さだった。そこには生死だけで生きていない野生の世界があった。遠くサバンナをバックに、僕は望遠レンズを付けて、シャッターを切る。フィルムの時代は、今のように写真の出来が現像するまで分からない。
露出は間違いなかったか? 手振れは起きてないか?
帰国し、手元にフィルムが来た時には、心臓が体の外から聞えてくるほどドキドキした。
そしてそのコマを発見して、僕は胸を撫で下ろした。
狙う者と狙われる者。そして狙われる者も生死の境を越えて遊ぶことが一枚に集約されていた。
その後の人生で、アフリカの動物たちを何枚撮影したことだろう。でも、僕にとって、最初の旅で撮ったこの写真こそが、アフリカで最も心に残っている。
            ノムラテツヤ拝
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