満月温泉2021-06-25 Fri 20:17
|
次元の扉2021-06-25 Fri 13:21
|
絶景世界842021-06-25 Fri 08:07
![]() ゾウが真っすぐこちらへ歩いてくる。 ザッザッと、玉砂利を蹴る音が重奏し、それに比例するように僕の胸も高鳴る。3,2,1m、まさに目の前を横切る瞬間、その深みのある茶色い瞳に吸い込まれた。 僕は以前に、この瞳を見たことがある。目を瞑って記憶を探ると、それは海の王者クジラだった。食物連鎖の最上位に立つと、その強さゆえか、優しさゆえか、瞳が慈悲深く見えてしまう。 ライアルワトソン著の「エレファントム」では、南アフリカのナイズナの森に生きるゾウが、南部に広がる海へ旅をする。そして大海原を見下ろす崖上から低く喉を鳴らすと、海が割れ、そこから漆黒の巨体が姿を見せた。マッコウクジラだった。クジラは飛沫を上げて、海の中でクリック音を響かせ、優雅に歌うと、その振動を感知し、ゾウも体を震わせて歌った。時間にして、わずか数分の出来事。そして本の最後は、「陸の王者」と、「海の王者」。彼らにだけ共有できる立場と愛の深さがあるかもしれない・・・。という名句で結ばれていた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
| ホーム |
|