レインボー2021-06-26 Sat 17:01
![]() レインボーマウンテンで、ずっと狙っていたカットがあった。 それが「登山客が全く映り込んでない光景」。 入念に準備を重ね、出来るだけ早く展望台へ駆け上がる。振り返ると、なんと夢にまで見た誰もいないレインボーマウンテンの雄姿が。 ![]() ザックから広角レンズを出し装着しようとすると、頂上にいた2人の観光客が下山しようとする。慌てて声をかけて呼び止め、僕は祈るような気持ちで、一枚、もう一枚と虹色の山へシャッターを押し込んだ。 ![]() 数秒後には、山を下りる人、登ってくる人で、登山道はいつもの風景に。諦めずに続けていると、時に山の神々が、写真の神々が、微笑んでくれる一瞬がある。その時に、その場に立ち続けること、それが一番大切なことのように思う。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
菖蒲2021-06-26 Sat 13:46
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絶景世界852021-06-26 Sat 07:47
![]() フランドル地方の水の都「ブルージュ(Brugge)」。 Bruggeとは、橋を意味し、縦横に流れる運河に、50以上の美しき橋が架けられている。 イタリアのヴェネチアと比較されることが多いが、あちらはアドリア海の女王。対して、こちらは15世紀から都市の機能を失った中世の都。まるでその時から時の流れを拒んでいるかのような佇まいに、作家のローデンバックは「死の都」と呼んだ。 車も通らず、路地裏からは憂いとエロティックさが漂う様は、まさに理想的。夕、夜、朝と僕は迷路のような街を歩き回り、いくつかのポイントで重点的に撮影した。初日は無風だったため、鏡のような凪いだ世界が広がったが、翌日は朝からずっと強風の雨。夜になって僅かに止んだ隙に目的の橋へ向かった。雲が低く垂れこめ、町の明かりを吸って赤く染まっている。風によってさざ波がたっていたが、そこに自身の描きたい絵が見えてきた。写真家の絵筆でもあるカメラとレンズを選択して一枚、また一枚。最終夜、ようやく僕の介在しない、生のブルージュが浮かび上がった。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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