早朝の富士2021-07-31 Sat 20:44
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富士一のシェフ2021-07-31 Sat 10:50
![]() フランスのグルメ雑誌ミシュランは、誰もが知っているが、その双璧でゴエミヨというグルメ雑誌をご存じだろうか? 店やサービスを重視するミシュラン、それに対しこの本はシェフの力量だけにフォーカスしているのだ。 そこに去年、レストランTが三ツ星を獲得したという。 「Tくん、良かったねぇ」 「有難うございます」 「でも、僕のメニューは考えておいてね」 「はい、今年の秋からやるつもりです」 そう、僕はTくんだからこそ出来る料理を求めた。それは静岡出身のTくんが、山梨に興味を持って移り住み、農業だけでなく、狩猟も始めた。 それだったら、富士山の1500m台で獲れる山菜やキノコから、1000mのコーンや鹿やイノシシ、500mのジャガイモや卵、0mの海の魚たちへと標高を落としながら1つのコースを作ったらどうだろうと打診していたのだ。 「良いね、ならまた秋以降に来るよ」 次に出てきたのは、鶏肉が乗った麺料理。 ![]() 「冷やし中華を分解して、吉田うどん風に作りかえてみました」 笑ったなぁ。トマト、温玉、鶏肉、吉田うどん並みに硬い小麦粉で打った細麺、キュウリのきんぴら、そして韓国香辛料のニャムニョンを混ぜて、冷やし中華と同じ具材でまったく違う逸品に変えてしまうのだ。 「やっぱり、今日のテーマは夏だね」 「はい!!!」 静岡焼津にある日本酒の名蔵「磯自慢」で作ったグラニテ、それを錫のおちょこで出すあたりも心憎い。 ![]() 「これが今日のメインです。野村さんのために最高の状態で仕入れました」 ![]() キノコ、ホウレンソウ、パイ生地で包まれた鹿肉のジビエ。火入れも完璧で、フレッシュで肉汁の美味さに悶絶した。 「これは手をくわえているから、ジビエを超えているよ」 「はい、ぼくは美ジビエと呼んでいます」 「せっかくだからフジビエにすれば」 「いただきます」 ![]() デザートは3Kプリン。クロモジ、黒豆、くろみつ。まるで信玄餅をプリンにした感じで、仄かにアールグレイの香りがするのは、爪楊枝に使うクロモジだと言う。 ![]() 桃のコンポートとほうじ茶アイスで〆。 ![]() 今日も完璧、Tくん、あなたは必ずミシュランでも星を取りますよ。今、僕が最も期待しているシェフの一人が、富士で腕を振るっている。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
絶景世界1202021-07-31 Sat 06:30
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レストランT2021-07-30 Fri 17:36
![]() 富士に愛するレストランTがある。 今日は特別な日だったので、シェフに頼んで席を空けてもらった。 「野村さん、お久しぶりです。今日はたっぷり楽しんでいって下さいね」 相変わらずスッキリとして空気感に嬉しくなる。まず最初に出されたものから、目を瞠った。 ![]() シャドークィーンのスライス揚げ、スモークチーズのアミューズ。インカの芋を使ってスモークチーズのはさみ揚げだ。 ![]() うんうん、Tくんの料理は澄み切っているのが特徴。雑味が無く、まっすぐ心へ届いてくる味。 稚鮎の春巻きをグリーンマスタードで。むふふ、内臓の苦みが身にしみるわ。 ![]() そしてTくんの代名詞でもある貝の茶わん蒸しと青のり。 ![]() まるで海中に潜って食べているかのような味。潮の香りが体を包み込んだ。 「次はふじのすけで」 ふじのすけとは富士マスのこと。キングサーモンとニジマスを掛け合わせたという。食べてみると、味の凝縮度に驚いた。 ![]() 「どうしてキングと掛け合わせて、脂っぽさがなく、味の凝縮感が凄いの?」 「実は鮭とばの要領で、水分を取って、熟成させていて」 美味しくなるためなら手間暇を惜しまず、新たな味へ常にトライする姿勢に、手を合わせる。 イノシシ肉のディップで自家製パンを頂き、僕が最も好きな料理へ。 ![]() 世界最強のコーンスープは、ここレストランTにある。 ひとくち、掬えばもう分かる。これはコーンスープではなく、100%のコーンなのだ。 「コーンはまだちょっとだけ早かったのですが、野村さんに言われたので、美味いコーンを探し求めました」 これは反則だわ。そして、なんとなく今日のテーマが分かってきた。料理は音楽と一緒。様々な音符を奏でながら、一つの曲を創り上げていくのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
愛するホテル2021-07-30 Fri 15:48
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