舩井幸雄記念館2021-10-09 Sat 12:07
![]() キンモクセイの香りに誘われるように、舩井幸雄記念館へ。 桐で作られた家の玄関には、深紅の絨毯が。 ![]() 「折角ですから素足でお上がり下さい。絨毯も踏んで頂いたほうが艶が出ますので」と奥様が上品に目じりを下げられる。 「今日はペルーから来させて頂きました」とひろちゃん。 「これはペルシャ絨毯です」 「そっちのペルーではないんですけれどね」 皆が笑い、場の空気が柔らかくなる。智の巨人、舩井さんは生前400冊の本を編まれた。書棚にはずらりと並び、様々な分野の本を書かれていることに驚かされた。 ![]() 書斎が、すこぶる素敵。すべての窓からは森が広がり、窓の向こうからは川の水音が聞こえてくる。 ![]() 手書きの生原稿を見せてもらう。どんな字でどんな紙に書かれていたのか、そしてどのように手直しされていたのか、に物書きのはしくれとして興味がわいた。 ![]() 舩井さんが亡くなられ、遺物整理をする中で、怪しいものがどんどん引き出しから出てきた。フーチや円盤状のセラミックや、キーホルダーなど。 ![]() ![]() その辺りから場が変わり、氣がマグマのように吹きあがっている。なんと舩井さんが考案されたマークを記した帽子が氣の主だった。 ![]() 出口王仁三郎さんの貴重な軸や、伊豆石の敷かれたお風呂も素敵。 ![]() ![]() そして何より、この家を囲む森が素晴らしい。 ![]() 奥様からは、直にどうして70歳を機に、高輪から熱海に移られた秘話を教えてもらい、のけぞる。詳しくは書かないが、ここに丹頂を飼われていた画家がいたという。 ナミビアに落ちた隕石を見せてもらい、舩井家の思い出に耳を傾けた。 ![]() 舩井さんが亡くなられてから出てきた宝がもうひとつある。それが奥様へのラブレター。愛という一字が、大切に綴られていた。 肉体は朽ちても、想いは必ず場に残る、いや、残るというよりも焼き付く。そうか、この過ごされた家のあらゆるところに、舩井さんの奥様への愛が浸みこんでいる。だから、いるだけでこんなに優しい気持ちになるのかな。 最後に玄関でパチリ、舩井幸雄さんも笑っていた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
本物研究所2021-10-09 Sat 08:26
![]() 湘南の浜を南下し、熱海が見えてくる風景が好き。 僕はこの町に一年ほど住んでいた。夏は涼しく、冬は暖かいという天国のような場所。 ![]() 手前の湯河原で日本で2番目にウマい豆乳を買い、奥湯河原のいつもの酒屋で日本酒の買い出しをする。 ![]() 「あら久しぶりじゃない」。酒屋の女将が笑いながら話しかけてくる。こんなやりとりが、とても愛おしい。 熱海を越え、来宮神社脇を登って、さぁ、目的地だ。噂に名高い本物研究所、その奥に船井幸雄記念館があり、ドアを開けると艶々の奥様が出迎えてくれた。 舩井幸雄さんが晩年を過ごされた熱海、そこにはどんな想いが詰まっているのかしら? ワクワクが止まらなかった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
絶景世界1902021-10-09 Sat 07:20
![]() 18歳から22歳くらいにかけてだろうか? 僕の中で世界で最も行きたい場所、それがピナクルス国立公園だった。 どこかで写真を見て、こんな場所が世界の中にはあるのか・・・・、この場所に立ってみたいと強く想った。 けれど、僕はアラスカ、南極、アンデスとはまり、いつの間にかピナクルスは忘れ去られていた。 ここが、僕の行きたかった場所か・・・・・。今日は250キロ北上して、ピナクルスNPへやってきた。 ピナクルスとは、石灰岩(ライムストーン)の塔のこと。昔、この砂漠は海で、植物の根っこに溜まった石灰分が取り残され、奇妙な塔になったという。根っこが、そのまま取り残され塔になったという説もある。 蒼黒い空に、青い海、黄金の砂漠にそそり立つピナクルスは、僕を20代前半に引き戻した。そうそう、これが見たかったんだ。世界にはこんな果てのような光景があるんだって、感動したあの頃の想いが、体中を駆け巡り、僕は高揚感に包まれた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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