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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

天気の子

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関東に住むようになってから、ひと際意識することがある。
日本の中心に聳える富士山の存在だ。列島に3776mの最高峰が立つことで、天候はガラリと変わる。
ちょうど今日のような一日は、上空にジェットストリームが流れ、全国が雲で覆われる。天気予報を確認すれば、関東圏以外はすべて曇りか雨なのが分かるだろう。その理由こそが富士山なのだ。西側からの暴風をその巨体で受け止め、それらを北側へ押し流していく。まるでここが道標のような分岐点に、富士山より東側は快晴となる。
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この一週間、寒気が居座り同じような天候が続く予報。関東人の皆様、空を快晴にしてくれているのは、まさに天気の子の富士山なのです。さきほど飛行機に乗ってその模様を空撮してきました。富士山よりも北側は、大河のような雲が流れていました。富士山、今日も有難う。愛してるよっ。
           ノムラテツヤ拝
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隕石落下

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すげぇーーーーー。
早朝から隕石が落下。宇宙ってなんて面白いんだろう。
これから飛行機に乗って空撮してまーす。
          ノムラテツヤ拝
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新世界写真88

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「ヤマネ」という天然記念物をご存じだろうか?
23歳の時、ご縁のあった八ヶ岳山麓の清泉寮から「写真家・西村豊さんの講演にいらっしゃいませんか?」と誘われた。以前に師である星野さんもここで素晴らしい講演をされたのを思い出し「行きます」と即答した。
西村さんは八ヶ岳の動物を撮影する気鋭の写真家で、特にヤマネの写真を撮らせたら右に出る者がいなかった。でも、肝心のヤマネという動物を僕はその時まで知らなかった。500円玉くらいの小さな体で、木々の洞で冬眠をするヤマネ科ヤマネ属のげっ歯類。西村さんは毎日重い写真機材を背負って森へ入るが、会えない日がほとんどだった。
聴衆から質問が出る。
「それだけ大変な思いをして、会えないとその日が無駄だったと思いませんか?」
西村さんはゆっくり頷いてから、微笑みながら話し始めた。
「まったく会えないとしても、その日重い荷物を一日担いだことによって筋肉が出来る。脚力がつく。森は日々同じように見えても全く違う。その差を感じ取ることで、ヤマネのリズムに自分を合わせ、森全体に受け入れて貰っているのかもしれない。毎日することで、無駄なことは一つもない。それらが明日を助けてくれる糧になると思うのです」
その向き合い方に、殴られたような衝撃を受けたのを、今も昨日のことのように覚えている。この人は、見つめ方や思い方によって、今をすべてプラスにしているんだ。大切なのは物事のとらえ方。
それからだろうか。僕は旅に出ると、町の散歩でも15キロ以上あるカメラザックを背負うようにした。筋肉がつくから、脚力が上がるから、と自分に呪文のように言い聞かせながら。でも40歳を超えてから、気づかされることがある。西村さんの言われていたことは、もっとストレートな意味があったのではないかと。
日々の積み重ねこそが、いつかの良き日のために繋がる、唯一の手段なのだと教えてくれていたのではないか?
人生に無駄なことは一つもない。僕は一人でその言葉を反芻した。
               ノムラテツヤ拝
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