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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

次元の扉

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細い獣道を奥へ奥へ辿る。鬱蒼とした森を抜けると、突然空が開け、そこに巨大な磐座が鎮座した。近づくと、手と足がスースーと吸い込まれるような感じが。この感じは知っている。でもまさか甑島にあろうとは・・・。
世界は陰陽で出来ている。そして次元も今、この世界に重なりあっている。だからこそ、修験道たちの修行場や、シャーマンや呪術師たちの祈り場には、その次元の狭間が隠されている。ペルーやグアテマラを始め、世界に次元の扉はいくつもあり、勿論日本にも在る。
巨石を回り込むと、体がぐにゃぐにゃし始め、次元が変わっていくのが肌で分かる。
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一気に鳥肌がたち、体が緊急事態宣言を出してくる。やばいな、これ以上、ここに佇むと体が持っていかれそうだ。そこは巨石の裏手にある空間。つまりこの石が扉の役目をしているのだろう。
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表側へ回ると、体の芯に氣がすっと立つ。どうしてこんなところに、こんな聖域があるのだろう? 僕は後から、ここが甑島の臍であり、神々の石として古代より守られてきたことを知る。
              ノムラテツヤ拝
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阪根大学4-7

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昨日、無事に阪根大学4の第七回目講座が終了した。
今回のトップバッターは、最強冒険家の関野さん。テーマは冒険論パート2だ。
冒険とは高山や深海、極点など誰も行かない場所を目指すことが多いが、実は別の冒険もあると。
画面に映し出されたのは、「オオカミの群れと暮らした男」。あるイギリス人の物語だ。
オオカミにどうしても惹かれた男が、人間側からでなく、オオカミ側から見た世界が綴られていた。
オオカミの信頼を得るには、どんな手順と決まりがあるのか?
信頼を得てからの2年間の暮らしは、一体どんなものだったのか?
やがて群れの一員と認められるが、それは何をもって分かったのか?
などを謎解き形式で解き明かしていった。
生物学者は、オオカミを遠くから、双眼鏡で見て観察する。しかし、彼はその逆側から、オオカミと仲間になりたかった。
僕たちは知らない内に、人間界の物差しですべてを測ろうとする。そこから乖離が起こり、やがて自然と離れてしまうのだ。
話は糞や死体を分解する糞虫や埋葬虫(シデムシ)の話へ。もし彼らがいなければ、この世は死体だらけ、糞だらけになってしまう。人間にとって彼らは必要なものだけれど、彼らにとって僕らは必要ではない。
そのことをもう一度考える必要があると説いた。すべての生き物は地球上でお互いにリンクしているが、人間だけが少しはみ出してしまっていると。
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2番手は山元副学長。
小さい時から糞が気になっていたエピソードから、どうして人はみっともないから止めなさい、恥ずかしいから止めなさいと言うのか? そこにはどんな心の動きがあるのかを語ってくれた。
僕らが当たり前と思ってしまうこと、仕方がないと思ってしまうことを、副学長はいつも何故そう思うの?と問いかける。常識を疑えというが、そもそも副学長には常識も非常識もない。すべては平らかなものなのだ。
ある少女とおばあちゃんが、入学式から卒業式までにどんな風に変わっていったのか? 人は周りの影響によって、大きく変われると説いた。人の価値観は日々変わっていく。子供たちの力がそれらを変えてくれたのかもしれないと。
そして最後は礼儀について。どうして礼儀や作法は体を強くするのか?その秘密に迫った。
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3番手は阪根学長。
学長が未だに断捨離出来ない欲の話。
性欲・・・20世紀に置いてきた。
食欲・・・歯は臓器。差し歯になってから、食べながら味を補正している感じに。昔ほど楽しめない。
知識欲・・・これは人間の本能だろう、いくつになっても知りたいという思いは湧き上がる。
ある人が名誉欲を捨て去るのが一番難しいと言ったが、阪根学長となった今、もうそれ以上の名誉はいらない。
物欲も特にない。でも、こんな俺も、どうしても捨て去れない欲がひとつだけある。
「何ですか?」
「うん、金銭欲、女もいらん、博打もいらん、でも金銭欲は捨てられん」
「お酒欲は?」
「それも捨てられん」
その理由がなんとも素敵だった。
どうして金が欲しいのか? それは関わっている発掘や人たちの夢を叶えてあげられるから。
身の回りの人へ、ちょっと手を貸したら実現できる夢。それをもしお金を持っていたら、全部叶えてやるのに。
ふふふ、ずいぶんと学長らしいこと。後半は最近のテーマについての報告と、阪根大学5の新規募集についてを話して幕を閉じた。
振り返れば、今回のテーマは視線だった。どこから見つめるかで、世界はいかようにも変わっていく。
           ノムラテツヤ拝
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聖なる門

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まさか、、、人生はまったく予想しない方へ流れていく。引き寄せられるようにして、僕は森の入り口にいた。そこから獣道を下っていく。すると、水場の横に2つの大きな磐座が。
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下をのぞくと祈られた形跡があった。石と氣を交わらせて聞いてみる。
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やっぱり、ここは聖なる門。この先に広がる圧倒的な神聖さに、僕はただ圧倒されることになる。
甑島、なんなんだ、ここは。。。
            ノムラテツヤ拝
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新世界写真112

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日本で最も予約の取れない旅館、それは北の大地にある。
もうかれこれ、17年ほどお世話になっている、北海道のT旅館だ。今はミシュランのビブグルマンに掲載された事から、客層が少しずつ変わりつつあるが、僕が最初に訪れた頃は、未だ地元の漁師たちが、わざわざ泊まりに来る特別な旅館だった。
先代から息子に社長業が移ると、さらに美味しいものを味わって頂きたいという気持ちが全面に現れるサービスを展開。一年に一度貸し切りにさせてもらい、仲間たちと、圧倒的な幸福を分かち合ってきた。
昨夜、そのT旅館から、浜鍋セットが今日届いた。発砲スチロールを開けるとアワビ、ズワイガニ、ソイ、さくら鱒、白貝、あさり、野菜一式のお品書きが。浜鍋の秘伝の出汁は、ペットボトルになみなみと入れられていた。やはり北海道は日本一の海鮮国。一目見ただけで、その新鮮さ、豊潤さが伝わってくる。T旅館名物のアワビなんて、一口食べたら、日高昆布(アワビは昆布を食べるので)の味がじんわりと滲みてくるのだ。ソイと白貝は上品そのもの、北海道ご用達の味だ。
ノムラテツヤ拝
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