fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

さくらば

DSC00877_20220331170357dff.jpg

毎年、通い続ける桜場がある。
そこは観光客ゼロ、地元の人たちしかいない隠れ家のような場所。
今年も見事に咲いたハナニラの向こうに、ソメイヨシノの巨木が立つ。
DSC00926_2022033117035757f.jpg

今日も、松葉杖をついて、一歩一歩、体に感謝しながら進みます。
手術から一週間、傷口もかなり回復してきました。人間の治癒力には、ただただ頭が下がります。
            ノムラテツヤ拝
IMG_4510.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

見えない糸

SKY09553.jpg

閃光のように走り去っていくが、徐々に体がその動きについていく。
そう、動物は走っていく姿を予想してレンズを追うのではなく、動物の命そのものを感じる。
そのまばゆい光を全細胞で感じれば、あとは勝手にレンズが追ってくれる。
SKY09488.jpg

「てっちゃん、氣を見るんじゃない。その向こう側を観ること」
氣の達人Nが教えてくれた真髄ともいうべき奥義。そう、僕ら命はすべて見えない糸で繋がっているのだから。
        ノムラテツヤ拝
SKY09628.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

新世界写真164

164_20220331075727050.jpg

スーパーブルー。
世にも珍しい最高級の氷河と出逢った。
山々に雪が積もり、それらが圧縮され氷になる。氷の中の空気が容積の1%以下になったとき、氷は波長の最も短い青色を出し始める。簡単に言うと、これが氷河の青い理由だが、更に含有する空気が圧縮され、ほぼ0%に近くなったときだけ、スーパーブルーになる。
99%の氷河が後退する昨今、これほどまでに蒼い氷河は、ほぼ奇跡と言って良い。カンナで削ったような切り口から、彫刻刀や、鉈まで変幻自在の神の芸術。光の屈折率で、青白い光が浮かび上がり、氷の年輪「氷輪(ひょうりん)」も時を刻むように、積み重なる。
人間が作りうるすべての芸術は、自然の模倣。だからこそ、そのオリジナルは、いつの時代も圧倒的な迫力を持ち続ける。
幼少の頃に、まだ心が柔らかい頃に、こんな自然を観たらどうなるだろう。きっと心の底から地球を愛し、ゴミを捨てるなんて考えもしないんだろうな。地球を汚すこと、それは自分を汚すことなのだと全細胞で体験済みなのだから。
ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

雪上の天使

SKY09291.jpg

イイズナの稲妻のような素早い動きをご覧ください。
仲間がiphoneで撮ってくれました。素晴らしいカメラワークに感謝します。
僕はと言えば、新たな動き、新たな速度に、エンドルフィンが溢れっぱなし。
SKY09442.jpg

ピントを当てると、瞳もハート型で可愛い。これだけ小さなイイズナだけれど、オコジョ同様イタチ科なので獰猛。
モモンガも捕食するという。でも、純白の雪面に走る姿は、まるで天使のように見えました。
            ノムラテツヤ拝
SKY09462.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

新たな生き物

SKY09455.jpg

雪面に白い影が走った。
なんだ?なんだ? 横にいた地元民らしきおっちゃんに聞く。
「今の、オコジョですか?」
「いや、たぶんイイズナだと思う」
「イイズナ???」
恥ずかしながら、僕はイイズナのことを知らなかった。
「わしも30年通っとるが、実物は初めて見た」
「30年???」
また稲妻のように白い影が走っていく。1秒止まり、また別方向へ。顔はやっぱりオコジョのようだけれど、明らかに小さい。そして早い。
生まれて初めての動物に逢うこと。これはワイルドライフフォトグラファーとして僥倖以外なにものでもない。
彼らの動き、息遣いを通して、新たな命が僕の中に刻まれていくのだから。
びゅん、びゅん、と僕の前を走っていくが、全然ピントが合わない。あと0.1秒で合うというところで、また別の木の根元へ走ってしまう。
こんな時は、膝をついて肩の力を抜く。そしてただ、新たな動物の動きを見つめる。走り去った刹那、一瞬止まって、こちらを凝視する。その瞬間、シャッターが切れた。
            ノムラテツヤ拝
SKY09456.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |次のページ>>