さくらば2022-03-31 Thu 17:04
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見えない糸2022-03-31 Thu 12:39
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新世界写真1642022-03-31 Thu 07:58
![]() スーパーブルー。 世にも珍しい最高級の氷河と出逢った。 山々に雪が積もり、それらが圧縮され氷になる。氷の中の空気が容積の1%以下になったとき、氷は波長の最も短い青色を出し始める。簡単に言うと、これが氷河の青い理由だが、更に含有する空気が圧縮され、ほぼ0%に近くなったときだけ、スーパーブルーになる。 99%の氷河が後退する昨今、これほどまでに蒼い氷河は、ほぼ奇跡と言って良い。カンナで削ったような切り口から、彫刻刀や、鉈まで変幻自在の神の芸術。光の屈折率で、青白い光が浮かび上がり、氷の年輪「氷輪(ひょうりん)」も時を刻むように、積み重なる。 人間が作りうるすべての芸術は、自然の模倣。だからこそ、そのオリジナルは、いつの時代も圧倒的な迫力を持ち続ける。 幼少の頃に、まだ心が柔らかい頃に、こんな自然を観たらどうなるだろう。きっと心の底から地球を愛し、ゴミを捨てるなんて考えもしないんだろうな。地球を汚すこと、それは自分を汚すことなのだと全細胞で体験済みなのだから。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
雪上の天使2022-03-30 Wed 19:30
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新たな生き物2022-03-30 Wed 11:48
![]() 雪面に白い影が走った。 なんだ?なんだ? 横にいた地元民らしきおっちゃんに聞く。 「今の、オコジョですか?」 「いや、たぶんイイズナだと思う」 「イイズナ???」 恥ずかしながら、僕はイイズナのことを知らなかった。 「わしも30年通っとるが、実物は初めて見た」 「30年???」 また稲妻のように白い影が走っていく。1秒止まり、また別方向へ。顔はやっぱりオコジョのようだけれど、明らかに小さい。そして早い。 生まれて初めての動物に逢うこと。これはワイルドライフフォトグラファーとして僥倖以外なにものでもない。 彼らの動き、息遣いを通して、新たな命が僕の中に刻まれていくのだから。 びゅん、びゅん、と僕の前を走っていくが、全然ピントが合わない。あと0.1秒で合うというところで、また別の木の根元へ走ってしまう。 こんな時は、膝をついて肩の力を抜く。そしてただ、新たな動物の動きを見つめる。走り去った刹那、一瞬止まって、こちらを凝視する。その瞬間、シャッターが切れた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |