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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ミニテオティワカン

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「考古学を突き詰めると、最後はどうして人間は同じなのかという問題に行き着く」
これは阪根ひろちゃんが呟いた有名な言葉だ。考古学はA文化とB文化の違いを見つけて区別するもの。でもその差異を見つめれば見つめるほど、A文化とB文化の共通項が見えてきてしまう。
例えばそれは『どうして人は糸を撚り、服を編むのか? どうして人は神に祈るのか? どうして人は渦巻きや螺旋を描くのか?』。
ピラミッドにしてもそう。エジプトのような三角錐のピラミッドもあれば、四角い石を積み上げていく中米のテオティワカンのような形もある、でもその使用目的は同じだったのだろう。日本国内にそのテオティワカンが見つかったというニュースを受け、すぐに出かけると小さいながらも「ミニテオティワカンは精巧に作られていた。こんなものが今も市街地から出てきてしまうのが、日本の面白いところ。この時代の人々はどんなことに悩み、どんな楽しいことをしていたのかな? 遺跡に来るといつもその時代に想いを馳せてしまう。きっと人間は昔も今も全く同じ。何処をオンにして、どこをオフにして生きているのかに尽きるのだろう。
           ノムラテツヤ拝
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あさくま

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「てつや、今日の夜はあさくまだ!」
父のこの言葉に、僕は何度ときめいたことだろう。その一日はテンションマックス、学校が終わると嬉しくてスキップして帰宅した。
誰しも、幼き頃の憧れのお店って、あるだろう。それが僕にとってはあさくまだった。愛知県が本店のステーキあさくま。もちろん我が岐阜県にも進出し、僕はそこのハンバーグステーキが大好物だった。
食べ放題のサラダバー、呑み放題のドリンクバー、そしてオニオンソースがかかった熱々のハンバーグを、更に鉄板に押し当ててカリカリに焼いた。肉汁が溢れ、口内は幸福に満たされたあの頃。そんな思い出のお店が、なんと横浜の自宅近くに支店を出していることを知った。
早速ランチに出かけると、そうそう、ちょっと田舎っぽい内装に、充実したサラダバー。大好きだったコーンスープ、あの時は無かった牛すじカレー、そして目的のハンバーグステーキが。
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一口食べると、ちょっと甘めのソースに、肉汁がじんわり浸みる。大してウマくはないけれど、この味が間違いなく僕を幸福にし、非日常感を味わわせてくれた。そして美味しい母の手料理と、岐阜のレストランが僕の味覚の基礎を作ってくれたのだ。
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肉の味を噛みしめていると、色々なことを思い出す。どうしてステーキではなく、ハンバーグだったのか? それは兄が肉よりもハンバーグが好きだったから。兄の真似をして、僕もハンバーグステーキにした思い出が、心の内側から沸き上がってきた。
仲の良い父母の元に産んでくれて有難う。面倒見の良い優しい兄と姉を有難う。僕の心の基礎は、間違いなく愛する野村家が作ってくれました。
          ノムラテツヤ拝
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新世界写真135

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一度っきりの人生であれば、ぜひ見て欲しい大自然が。
僕がそれらをどれだけ説明したとしても、きっと1/100、1/1000も伝わらない究極の自然。それが圧倒的な近さで見る鯨だ。
ここで大切なのは、「圧倒的な近さ」だ。となると、自然保護団体などが監視するアメリカ本土やヨーロッパ本土などは、ほぼ不可能。現在、手に届きそうなほど間近で見られるポイントは限られているが、ラストフロンティアはまだ残されてい。まずは北極、南極。そしてパタゴニア(バルデス半島)と南アフリカ(エルマーナス)、アラスカ(グレイシャーベイ)とアイスランド(フーザビーク)の6ヶ所だ。
行けば必ず近くで見られるという保証は無いけれど、可能性は他の何処よりも高いだろう。圧倒的な近さでこの世界最大の生き物を見ると、きっと誰もが地球に生を受けさせてもらった事に感謝の念が湧き上がってくる。特に男性よりも女性の方に、その想いは強く伝わる。母性で互いがより深く惹かれ合うのだろうか。
世界中で様々な鯨を見つめて来たが、やはり僕は南極の鯨が好き。あの人懐っこいザトウクジラ。まるで久しぶりに会えた恋人に自分の雄姿を見せるように飛んだブリーチング。じーっと凝視し続ける優しく深い瞳。それはゾウの眼ととてもよく似ていた。氷山を背後に従え、ゆっくりと呼吸音が湾内に響き渡る。そして静かに黒い鏡のような海へ消えていく。今思い返しても、ぞっとするほど美しい光景だった。
          ノムラテツヤ拝
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