人生のスタイル2022-03-05 Sat 16:59
![]() 「野村さん、お久しぶりです。去年親子でディープツアーに参加させてもらったSです。あの旅以降、息子が人生を肯定的に歩み始め、目の前のことに全力に取り組むようになりました。どうして?と理由を聞いても、野村さんに聞いたらと笑って取り合ってくれません。一体あの旅の夜、野村さんはどんなことを息子に語り掛けてくれたのでしょう?」 若者からの質問に答えたら、今度はお母さんから。 う~ん、お酒を呑んで酔っ払っていたので覚えていません(笑)。そして息子さんが言われた通り、同じ言葉を聞いても、現場にいない限り受け取り方が異なるかもしれません。 あの夜とは違いますが、別のたとえ話で良ければ、お伝えします。 何度もディープツアーに参加してくれる年下の女性Yさんがいるのですが、彼女は今日八丈島にいて、午後からホエールウォッチングをします。そこでその前に腹ごしらえと 「野村先生、美味しい島寿司を食べたいので、お店の名前を教えて下さい」とLINEメールが来ました。でも僕はその名を教えずに、こんなやりとりをしました。 「まず自分で考える。それから質問して下さい」 「先生、厳しい・・・」 「だって、なんでも教えてもらったらつまらないし、何より自分の旅にならない。Yさん、自分の感覚を信じなさい」 「また言われてしまった。はーい」 1時間ほどしてから、再度メールを。 「島寿司屋さん、調べましたか?」 「もしかして銀八さんですか?」 「素晴らしい。行ってらっしゃい!」 なんてことのない会話かもしれません。でも、僕にとっては、とても大切なことなのです。誰かに教えてもらったら、それっきり。でもまず自分で調べて、もし分からなければ、初めて質問をする。 「島寿司のお店、AとBで迷っているのですが、どちらがお勧めですか?」と聴けば良い。 旅も同じ。知り合いがあそこが素敵って言ったら、あのカフェに行こう。あの海岸が綺麗と話していたから、わたしも行こう。それでも良いのですが、僕はディープツアーに何度も来ているYさんには、別の道を歩んで欲しいと思っています。 『自分で考え、自分の感覚を信じ、自分の旅を創り上げて欲しい』。 「たかだか、旅じゃないですか?」 誰かにそう笑われるかもしれない。でも、旅こそが人生そのものなのです。自分の旅のスタイルと、今までの人生スタイルは比例します。誰かに旅をすべて任せて来た人は、人生も誰かに任せている人が多い。誰かの追随ばかりしている人は、人生も誰かに似せて満足している人が多いのです。 そうであれば、自分はどんな人生を歩んでいきたいのか? その大きな目標が漠然とで良いので立てられた時から、旅のスタイルを変えていく。旅に出られなくても良い、日々のスタイルを変えていく。その積み重ねこそが、理想の人生に近づいていく最も近道なのです。 お母さん、彼には別の言葉、例え話で伝えたと思いますが、「自分自身で選ぶ人生にするのか、誰かに選んでもらう人生にするのか」を彼自身が決め、日々実行しているのだと思います。 安心して下さい。必ず素敵な漢になりますから。僕も楽しみにしていますね。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
元の湯2022-03-05 Sat 12:28
![]() 骨折時に僕の体が叫び続けたもの、それが太陽光、鰻、白濁湯だった。 特に、箱根の強羅にある愛する湯は、体がビクンビクンと反応した。 久しぶりに身を浸すと、あっ、あっと声が出てしまう。 「これこれこれ、懐かしいね」 体の細胞たちと話しながら、ひとつひとつ温泉の浸み具合を確かめた。 サプリ、筋トレ、薬など、僕らは健康になるために、日々様々なものに手を出している。でも、最も大切なのは体をアースさせること。 地球と自分の境を無くすこと。海の中に浸かっても良いし、畑の中を素足で歩いても良い。人が元の氣=元氣になるためには、中性を保つこと。強酸でも強アルカリでもなく、中性。 僕の体には、きっと火山の恵みの硫黄泉(白濁湯)が合うのだろう。偏った氣が、ゆっくり、しずかに、中心へ戻っていく。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
新世界写真1382022-03-05 Sat 07:52
![]() 大将はまた腕を上げていた。 黒いスレートに芸術的な白焼きが。野花と共にワサビと柚子胡椒が添えられた。 歯を入れるとパリパリの皮がサクッと裂け、芳醇なウナギの身がぬるりと舌に入ってくる。もう一噛みすれば、肉厚のブリンブリンの食感が脳天へ突き抜ける。 僕は今までここまで美味しい白焼きを食べたことがない。大将にそれを伝えると、謙遜しながらも唇の端がニヤリと上がった。 日本最強の白焼きが、東日本の小さな町にあった。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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