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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

25枚目

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よっしゃ、よっしゃぁ~。
中学理科の教科書「新しい科学」に、通算25枚目の南極のペンギン写真が採用された。それもめでたいことに今回は表紙を飾るという。
20歳の時、初めて訪れた南極。今まで4度ほど足を踏み入れているが、すべて自由だったあの頃が、人間もペンギンたちもより生き生きしていたように思う。厳しい南極で生きるペンギンたち、その凛とした佇まいをとらえたい。そのイメージで近づいてきた子ペンギンを、地べたに這いつくばって撮った一枚。お陰で僕のウィンドブレーカーは、大地に溜まるペンギンのウンコまみれになったっけ。船へ戻ろうとしたら、船長からそのウンコを洗ってこいと言われ、一人南極海でゴシゴシと洗ったのも古き良き思い出だ。
無限の未来が広がる若き中学生たちに、ペンギンの凛とした想いが少しでも伝われば嬉しいな。どんな職業でも良い。自分を好きになれる仕事を見つけ、愛する周りを幸せにしていって下さい。
          ノムラテツヤ拝
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阪根大学4-9

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阪根大学4-9が無事に終わった。いやぁ、今回も驚くほどの神回だった。
まずトップバッターのあんちゃんから。
「プーチンです」。と最初からかまし、阪根大学1~4期まで講師を務めましたが、4期をもって卒業させて頂きますと挨拶。
そう、阪根大学を初期から支えてくれたあんちゃんは、仕事の忙しさと未来の阪根大学のことを想って、今回で講師から名誉教授になってもらう。
バー阪根を僕らがしていたとき、あんちゃんがもっと門出を広げて大きくした方が良いと助言してくれたことから阪根大学は始まった。いわばフィクサーだった。
僕が阪根大学に求めていることは、最初から笑い。腹を抱えて笑って、その場が楽しくなかったという人はいない。だからこそ、光も闇も両方とも受け入れ、出せる人が必要だった。あんちゃんはどちらもOK。そのお陰で場が高尚になりすぎた時、神々が降臨した時になどは、学長かあんちゃんのどちらかに降れば、それらをかき消し、笑いにもっていってくれた。
そのあんちゃんから、講座前に連絡をもらった。いつも馬鹿なことばっかりやっていたから、最後くらいは皆のためになる話をしたいと。いやいや、あんちゃん、いつもためになる話をしてくれてましたよ。僕は感動してました。と伝えても、最後は真剣にやると言われた。
困ったときはお互い様。自分のことを考えながら、困った隣人、隣国があれば助ける。起きてしまったことに捕らわれず、起きることのない未来を不安がっても仕方ない。
今日で、僕はさようならなので、今日はさようならとこんにちはの語源を。
こんにちは、お元気ですか?
左様であるならば、ご機嫌よろしゅう。
この対語が、こんにちはとさようならの語源なのだと太陽神の話を持ち出して丁寧に話してくれた。
神=かかみ、そこからおかあさんが、そして尊い人がおとうさんに変化していく日本語の歴史。日々使わせてもらう言葉の凄さ、そして言葉の意味を知っていたら、僕らの祖先は文字がいらなかったのかもしれない。
そして今行われている戦争へひとこと。プーチンを責めるのは止めよう。徳をもって報いよう!と。
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2番手は関野さん。あんちゃんのこんにちは、さようならの話を受けて、アマゾンで50年間親交を続けているマチゲンガ族の挨拶を教えてくれた。
アイニョビ(おまえおるか?)。この時のアイニョビは存在を指す。それを受けて、アイーニョ(おるよ)と返す。存在してくれていることがすべての価値観に関野さんは、とても惹かれたという。
そして10年間のグレートジャーニーで2年間がロシアだったこと。チュクチ族訪問から、シベリアを旅し、そしてプーチンの話まで。彼のバックグラウンドに何があるのか?何がトラウマになっているかを教えてくれた。
話はNATOからインカ最後の皇帝アタワルパの弟ワスカルに飛び、天然痘からコロナへと縦横無尽。新大陸はパンデミックで9割亡くなったが、アマゾンだけは無傷だった。でも現在は人の動きがグローバルになったことで、守られてきたアマゾンにも病魔が追ってきた。
そして政治犯としてシベリアに送られたおじいさんの話を。涙があふれでるようなエピソードだった。
当たり前のこと、それが何よりも大切なことなのだと。
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3番手は三宅晶子さん。
まず最初の質問が、「皆さんの隣の家に、殺人者が引っ越してきたら怖いですか?」
そこからどうして人は犯罪を起こしてしまうのか?その背景には何があるのか? 虐待、貧困は無かったか?
有名な262の法則を使って、小田原少年院の話をしてくれる。
問題児は必ず2割いて、その2割を排除しても、また別の人が2割になってくる。それが絶対的なバランスなのだと。
なぜそれが必要なのか? その答えに、みな目を見開かされてことだろう。いいことばかりでは、分からないのだ。闇があるから光が見えるように、すべては表裏一体になっている。
プーチンさんも人類にとって何かの役割を与えられ、今の戦争が起きているのだと思う。自分の代わりに、彼らが悪いことをしてくれているのかもしれないと。
必要なことは社会の底上げ。それには想像力と感謝力がより必要になってくると締めた。
後半は、今の戦争の表と裏、これからの未来についてを皆で語り合った。予定時間2時間のところ、2時間半にもなったのは、きっと今を皆真剣に見つめているからに他ならない。
大切な有限の時間を、どのように使うのか? 僕らはその自問自答の果てに、今この瞬間が在るのだ。
さぁ、残すところ阪根大学4もあと1回。4月からは阪根大学5(https://fieldvill.wixsite.com/sakane05)へ向かいます。絶賛募集中ですので、ぜひ皆で笑い、感動し、学びましょう。
             ノムラテツヤ拝
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新世界写真140

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初めてここへやって来た旅人は、必ず度肝を抜かれるだろう。
それは20年以上前から、なんら変わることがない。
車で最後の急坂を登りきると、右手の森のすぐ奥に、巨大な蒼きペリトモレノ氷河が広がった。
「うわゎっ、おぉぉ~」
バス内では感嘆の声が次々に漏れ、皆のワクワク感が爆発した。氷河を一望できるミラドール(展望台)。さぁたっぷりと時間があるから、2時間崩落を待ち続けようと、氷河の前に陣取って見つめる。
昔、父はアラスカで何度もオーロラを見上げ呟いた。
「おとうさん、もう見るの飽きちゃったよ」。
その飽き症の父が、この氷河だけはずっと見続けていたっけ。
おもしろいのだ。まずどこが崩れるか分からない。でも、ひとたび崩れれば落雷音のような激しい音に空気も心も揺れる。どこだ、どこだ、と胸の鼓動が止まらなくなる。
完璧なバランスをとって立ち尽くす氷河。でも前進する力に少し押され、何処かが破綻すると、欠片が欠片を呼んで、大崩落となる。
ピキピキ、ゴロロー。その先で、高さ70mほどの氷河が見事に崩落していった。
「旅は何処へ行くかより、誰と行くかが重要!」とよく人は言う。
でも、僕は欲張りなのかな? やっぱり、ご縁のある大好きな人たちと、世界最高の地を旅したい。
               ノムラテツヤ拝
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