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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

夕日のじかん

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様々なことが同時に起こり、身の回りも騒がしくなるこの頃、不感症になっていませんか?
自分の心と体を自衛するために、感度を下げているなら良いですが、どうぞ自然界の一挙一投足には感度をあげて下さいね。
感動していますか? 心を揺らしていますか? 魂を燃やしていますか?
日々の中で、心を大きく動かすこと。これは体力のいること。でも、人が健やかに生きていくためには絶対に欠かせない行為です。
今日の夕日も綺麗です。透明感溢れる空に、雲が紅色に燃えていました。
              ノムラテツヤ拝
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情報禍

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情報禍の現在、どれが本物でどれが偽物が、何が本当で何が嘘なのかが分からなくなる。
派手な陰謀論を妄信するのも怖いが、最も恐ろしいのが、自分には関係ないことと放棄すること、思考停止に陥ること。一度、そこに身を任せると、なかなか自分で考えようとしなくなり、誰かの言いなりに、身近な人が、テレビが言うこと、マスコミが煽ることに踊らされることになる。
ロシア語もウクライナ語も、今では簡単に翻訳できる世界。そうであれば、日本だけの報道だけでなく、アメリカ、ロシア、EU諸国のニュースにも耳を傾け、注意深く感度を上げること。
僕は、世界各国の一次情報をバイアスをかけずにまず体の中に取り込む。そこで何か疑問が出てくれば、徹底的に調べる。特にウクライナ側から出てくる映像が本物なのか嘘なのかを日々ファクトチェックする。
今後世界が巻き込まれていくのではなく、もう世界は十分巻き込まれているのです。明日、我が身に起こる可能性が高いのであれば、今、やるべきはしっかりと自分自身で考えること。人の意見をだだ信じるだけでなく、疑い、何がおかしいのかを考えること。それが戦争を終わらせていく力になっていくと思うのです。平和を祈ることはもちろんですが、僕らには、日々もっとやるべきことがあると思うのです。
             ノムラテツヤ拝
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新世界写真141

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伝説の旅だった。
どうして3人で出かけることになったのか、実はあまり覚えていない。
でも、僕とひろちゃん、そして敏腕編集長のEさんで、ただひたすらペルーの広大な砂漠を走った。
ひろちゃんが思うままに砂漠を奥へ奥へ走らせると、突然目の前にエメラルドグリーン色の湾が現れた。砂漠と海のコントラストに、僕たちはしばし呆然とし、掘立小屋が並ぶ方へ近づいていった。
湾では、今帰ったばかりの漁師が、マテ貝をどっさりと運んでいた。
「これ、いくら?」
聞いてみると、結構な値段。そうこの頃から少しずつマテ貝はペルー国内でも高級になっていった。
「てっちゃん、マテ貝のセビーチェって食ったことあるか?」
「ないない」
「オレ、一回だけ食ったことあるんだけれど、めっちゃ美味かったんだよな」
セビーチェとは、ペルーの代表料理で、レモンのマリネのようなもの。白身の魚が基本だが、ウニ、コンチャネグラ(貝)、カニ、エビなんて悶絶するような逸品まである。
さっきの漁師たちと交渉して、500グラムほど分けてもらう。振り返ると、ひろちゃんが水揚げを手伝っている女性にお金を渡していた。キョトンとする僕を見て、「近くの村までレモンと玉ねぎとビールを買いに行かせた」。20分くらいで女性は戻り、ビールが10本以上並んだ。
そこからが凄かった。女性たちにセビーチェを作ってもらっている間に、ひろちゃんが、周りの漁師たちを呼び込み大宴会。みんなビールが入って陽気になると、さっきまで仕事人モードだった漁師たちが「おい、これも食え」って、マテ貝をどんどん差し入れてくれる。軽く5キロはあっただろう。青い空、黄金色の砂漠、乾いた空気に、鮮烈な潮風が混じった。
「今まで食べたセビーチェで一番は?」と誰かに聞かれたら、僕は間違いなくこの時のマテ貝セビーチェと答える。それは味もさることながら、あの時の雰囲気が最高のスパイスになっているから。
その後、砂漠を抜けてナスカへ。管理局に許可を貰って、翌朝ナスカの地上絵の中へ。キツネの遠吠えを横に、闇の中をどんどん入っていく。やがて有名な地上絵「宇宙人」の前に立った。歩くことで、全身で感じる事で、僕はナスカの地上絵がどうして描かれたのかを理解した。ナスカの地上絵(ナスカライン)は、一筆書き。それらは、大いなる神への祈り道であり、氣を通すためのエネルギーの管でもあった。
もう一度、あんな旅がしたいな。果てしなく自由で、圧倒的な面白さ。そして現地民たちの穏やかさに包まれた優しい時間を。
   ノムラテツヤ拝
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