冷え性2022-03-26 Sat 17:49
![]() 忘れない内に今の感覚を記しておこうかな。 1年前に髄内釘を入れて、足首に違和感があったと書いた。でも、そんな違和感よりも大きなことは、足先が冷えることだった。 生まれてこの方、末端冷え性に悩まされたことが無かったので、これには驚いた。右足は暖かくても、左足が早く冷えてしまうのだ。おそるおそる手から氣を当ててみると、右足も左足も同じように足裏に一瞬で抜けていく。 これはどういうことなのだろう? 僕なりの解釈はやはり髄内釘とボルトだった。足の脛骨の中心(髄内)にチタンの棒を入れているのだから、外から冷えた時にはなかなか温まらない。ダウンジャケットは羽毛が温かいわけではなく、羽毛と羽毛の間の空間が保温効果を生み出す。空間に体内の熱が入り込むことで、温かく感じるのだ。それと同じことが僕の足に起こっているのでは? 右足の髄内は空間。その中心部の違いが、両足の冷え具合の差になっているのだと。 髄内釘を抜いて、その予想が正しかったと知る。左足は抜いた瞬間から生気を帯び、血流が早くなった。冷えたところに両足を置いても、左足が右足よりも早く冷えることは無くなった。術後1日もたたない内に元の氣=元氣に戻っていく治癒力に、僕はただ頭を下げた。どれだけ精密な機械よりも、僕らの体は完璧に機能し、DNAで緻密に設計されているのだ。 だからこそ、僕は今日も足を撫でながら声をかける。「さぁ、一緒に行くよ。てつやなら出来るから。信じているからね」って。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
エゾリスの瞳2022-03-26 Sat 17:03
![]() 雨に濡れると、エゾリスの耳毛はチリチリに。 細く角のように伸びるその容姿が、たまらなく可愛い。 雪面をタタタッとスーパーマンのように飛び跳ね、 ![]() 止まったところでモグモグタイム。 ![]() ずっと見ていられる。どうしてげっ歯類って、こうも可愛いと思ってしまうのだろう? エゾリスの瞳を拡大すると、雪面に僕が座り込んでカメラを構えていた。 僕も見ているが、エゾリスも僕を見ている。なんだか少し繋がれたようで、嬉しいな。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
手術の怖さ2022-03-26 Sat 12:18
![]() 今回の手術は、1年前の手術よりも怖かった。 骨折時は何が何だか分からぬまま大手術をし、1週間の入院でまさに絵に描いたような病人となった。 手術をする前に気がかりだったのは、螺旋骨折したときにどこかの神経に触ったのか、左親指を上に持ち上げることが出来ない。親指に触っても上部の感触が弱かった。先生に相談すると、まずは骨が繋がってから考えましょうと。術後もやはり親指は上方向に動かない。生まれて初めて脳の指令で体が動かない恐怖を味わった。 超音波を神経に当てながら、動いているイメージを描きながら手で上げ下げした。脳が動かないなら、細胞に働きかけること。あの時になぜか強くそう感じたのは、方向的に間違っていなかったのかな? 毎日、「てつや、大丈夫だから。必ず上に動くようになるから、だから僕を信じて。僕は親指の細胞を信じるから」と語り続けた。 骨折後3カ月くらいたった頃かな? 初めて親指が人差し指の上に乗せられた時には嬉しかったなぁ。少しずつ回復している。細胞が必死になって治癒してくれていることに自然と涙が溢れた。半年後には、ほぼ以前に戻り、1年後の手術。また親指が動かなくなったらどうしよう、、、全身麻酔もだけれど、そこが一番怖かった。後は髄内釘を抜く時に、骨がこべりついて抜けない、強引に抜いて再骨折の恐れもあった。 そのまま髄内釘とボルトと共存していくという方法もあると主治医から提案されたが、僕には違和感があった。当然と言えば当然だけれど、足首にボルトが4本も入っている。その周辺にはシコリのような違和感があり、足首を動かすと重いのだ。 「抜ける可能性があれば、僕は抜きたいです」 それで手術に向かった。 「術後は1か月くらいは松葉杖になると思いますが、予定は大丈夫ですか?」 「大丈夫です。2週間後にひとつツアーがありますが、そこまでに何とかしますから」 手術が終わり、部屋へ戻ってきて最初にやったこと、それが指を動かすことだった。5本の指を広げ、親指を上下に動かす。大丈夫、動いている感覚がある。足首をゆっくり動かすと、ボルトによっての1年間の違和感が消えていた。それによってボルトが抜けたことを実感した。 昨日、強引に退院させてもらい、今日から左足に少しずつ荷重をかけ始めた。骨はしっかりついているのに、どうして術後は松葉杖が必要なのか? それは髄内釘を抜いた膝の傷口が大きいため、踏ん張るとそこに痛みが走るから。足首にも2か所ボルトを抜き取った傷口はあるけれど、そちらの方は歩くのにそこまでの支障はなさそうだ。つまりこの膝の傷が癒えると共に、歩けるようになってくるという未来が描けたこと。それが一番大きかったな。 粉砕螺旋骨折から完治まで、長かったけれど、この1年、今までの自分では決して出来なかった多くの学びをさせてもらった。 「人生を歩む上で、一番何が必要で、誰が大切なのか?」。それを全細胞で学ばせてもらった期間だった。 完治まで、一歩、一歩、焦らずに。ゴールテープがようやく地平に見えてきた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
新世界写真1592022-03-26 Sat 08:57
![]() 心が上下左右に激しく揺れる。感動を押さえながら洞窟へ入ると、周りの岩肌が青みを増していく。彫刻刀(丸刀)で削ったような表面は、とても滑らかで多様な年輪が刻まれていた。 「ここが、マーブル・カテドラルで最も美しい場所さ!」 船長の甲高い声と共に現れたのは、丸眼鏡のような二つの円形模様。横へ流れる模様が、中心へ向かって渦巻いていた。それはまるで「蒼の殿堂」と呼ぶに相応しく、凪いだ水面がエメラルドグリーンやサファイヤブルーに煌めいた。 自然は最高の芸術家だ。こんなに緻密で気の遠くなるような時間を作品に封じ込めるなんて。 あまりにも神々しかったのだろうか? 僕は自然に両手を合わせ、その蒼の世界に頭を垂れた。 縦糸が「美」、横糸は「愛」で織られた壮大なタペストリー、それこそが自然の神髄なのだと教えてもらった。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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