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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

礼文の学び

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礼文島での学びがすべて終わった。10日間に渡る、有難い時間だった。
帰り道、利尻岳が美しく聳えるポイントで撮影。近くの見内神社で鳥居と重ねた。
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ラストは、北のカナリアの撮影地の岬分校と共に。
ふふふ、分かってますよ。「そろそろ時間だ」と利尻岳が手招きしていた。
          ノムラテツヤ拝
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2ショット

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9割のレブンアツモリソウが枯れていた。
その一つひとつに声をかけていると、最奥になんとまだ生まれたばかりのアツモリソウが揺れていた。
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まるで手を振っているかのようなその愛らしさに、僕は思わず寝転んでしまった。
「あなたとの2ショットを撮らせてもらっても良いかしら?」
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すべての命が見えないご縁という糸で繋がっている。あなたも僕も、もちろんアツモリソウも。地球は美しい。際限のない美の塊なのだ。
               ノムラテツヤ拝
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シロクマの雄は、大きい個体では600キロを超えるが、3キロ以上離れたところから、足場が悪いにも関わらず20分ほど船の真下まで来てしまう。その脚力は時速6キロに及び、9日間で687キロ進んだ記録もある。
16万年前にグリズリー(ヒグマ)から進化し、頭を小さく、毛を長く白く、首を伸ばした。右前、左後、左前、右後と足をつき、頭をまるで舵のように振りながら、のっそのっそと歩くが、足音は殆ど聴こえない。この大きな肉球が衝撃を吸収しているのだ。
氷から氷へジャンプ。ファサっと雪が舞い、今度は氷山をわざわざ登ってくれる。見よ、この長い脚を。どれだけテレビを見ようとも、本を読もうとも、この目の前で見るという体験には敵わない。それを知っているからこそ、人は旅に出るのかもしれない。
ノムラテツヤ拝
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あの場所へ

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礼文に着いた途端、行くべき場所が分かった。レブンアツモリソウの花園だ。港から30分ほど車を飛ばし、あの浜辺へ。あの美しき花園は一気に枯れていた。
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生成りのアツモリソウは、茶色く変色し、シワシワになっている個体も、
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「そっか、これを僕に見せたかったんだ」
そう、花園の最も美しい瞬間、それは枯れる時、そして土中に種が埋没するときだ。
世界中の砂漠の花園で、何度も何度も花たちから教えてもらってきたことを、礼文島でも丁寧に日々教えてもらった。
美しいと醜い、これはきっと人間だけの価値観なのかもしれない。他の動植物たちは、すべて地球と時間も命もリンクしているため、そこに美醜は存在しない。あるのはただ、種を次の世代に繋げることが出来たのか?自分の命を全うしたのかに尽きるような氣がする。
「僕もそちら側の生き方を続けます」
一陣の風が吹き抜け、レブンアツモリソウの花園が全体で声をかけてくれた。僕はそのまま膝を付き、涙をこらえ、手を合わせた。
            ノムラテツヤ拝
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礼文の声

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野に咲くカンゾウの花を見ていたら、心にもやもやしたものが沸きあがってきた。
もしやと水平線に視線を移すと、紺碧の空に礼文島が浮かんでいた。
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「こっちへ来い」
天から言葉が雨のように降ってくる。僕はただ、その声に従い、車を利尻島の鷺泊港へ向けた。
お昼の便に飛び乗り、船中で礼文島のレンタカー屋さんに連絡。車を1台押さえてもらった。
どうして礼文島に呼ばれるのかな? きっとそこに立てば何かを感じるだろう。
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それにしてもどうだろう、この利尻岳の美しさは。僕は海の向こうに聳える洋上富士を、ただ見つめていた。
            ノムラテツヤ拝
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