礼文の学び2022-06-30 Thu 17:37
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2ショット2022-06-30 Thu 14:14
![]() 9割のレブンアツモリソウが枯れていた。 その一つひとつに声をかけていると、最奥になんとまだ生まれたばかりのアツモリソウが揺れていた。 ![]() まるで手を振っているかのようなその愛らしさに、僕は思わず寝転んでしまった。 「あなたとの2ショットを撮らせてもらっても良いかしら?」 ![]() すべての命が見えないご縁という糸で繋がっている。あなたも僕も、もちろんアツモリソウも。地球は美しい。際限のない美の塊なのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
新世界写真2542022-06-30 Thu 08:15
![]() シロクマの雄は、大きい個体では600キロを超えるが、3キロ以上離れたところから、足場が悪いにも関わらず20分ほど船の真下まで来てしまう。その脚力は時速6キロに及び、9日間で687キロ進んだ記録もある。 16万年前にグリズリー(ヒグマ)から進化し、頭を小さく、毛を長く白く、首を伸ばした。右前、左後、左前、右後と足をつき、頭をまるで舵のように振りながら、のっそのっそと歩くが、足音は殆ど聴こえない。この大きな肉球が衝撃を吸収しているのだ。 氷から氷へジャンプ。ファサっと雪が舞い、今度は氷山をわざわざ登ってくれる。見よ、この長い脚を。どれだけテレビを見ようとも、本を読もうとも、この目の前で見るという体験には敵わない。それを知っているからこそ、人は旅に出るのかもしれない。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
あの場所へ2022-06-29 Wed 20:23
![]() 礼文に着いた途端、行くべき場所が分かった。レブンアツモリソウの花園だ。港から30分ほど車を飛ばし、あの浜辺へ。あの美しき花園は一気に枯れていた。 ![]() 生成りのアツモリソウは、茶色く変色し、シワシワになっている個体も、 ![]() 「そっか、これを僕に見せたかったんだ」 そう、花園の最も美しい瞬間、それは枯れる時、そして土中に種が埋没するときだ。 世界中の砂漠の花園で、何度も何度も花たちから教えてもらってきたことを、礼文島でも丁寧に日々教えてもらった。 美しいと醜い、これはきっと人間だけの価値観なのかもしれない。他の動植物たちは、すべて地球と時間も命もリンクしているため、そこに美醜は存在しない。あるのはただ、種を次の世代に繋げることが出来たのか?自分の命を全うしたのかに尽きるような氣がする。 「僕もそちら側の生き方を続けます」 一陣の風が吹き抜け、レブンアツモリソウの花園が全体で声をかけてくれた。僕はそのまま膝を付き、涙をこらえ、手を合わせた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
礼文の声2022-06-29 Wed 14:20
![]() 野に咲くカンゾウの花を見ていたら、心にもやもやしたものが沸きあがってきた。 もしやと水平線に視線を移すと、紺碧の空に礼文島が浮かんでいた。 ![]() 「こっちへ来い」 天から言葉が雨のように降ってくる。僕はただ、その声に従い、車を利尻島の鷺泊港へ向けた。 お昼の便に飛び乗り、船中で礼文島のレンタカー屋さんに連絡。車を1台押さえてもらった。 どうして礼文島に呼ばれるのかな? きっとそこに立てば何かを感じるだろう。 ![]() それにしてもどうだろう、この利尻岳の美しさは。僕は海の向こうに聳える洋上富士を、ただ見つめていた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |