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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

しんりょく

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北海道は淡い新緑の時期を迎えていた。
本州の緑とは違い、どちらかというとカムチャツカやロシア、北欧のような緑色にウキウキしてしまう。
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太陽が顔を出せば、残雪から霧が舞い上がり、森を優しく流れていく。
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深呼吸すれば、胸が喜び、鳥が気持ち良さそうに囀る。北海道、やっぱり僕は好きだなぁ。
            ノムラテツヤ拝
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新世界写真229

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中学生2年生の女の子から、こそばゆくなるようなメールをもらった。
「野村さん、昨日アジサイの写真を見てビックリしました。私は写真家を目指しているのですが、あんな撮り方があったとは目から鱗でした。そして『人生は視線の多様性で決まっていくような氣がします』の言葉にしびれました。荷物持ちでも身の回りの御世話でも何でもします。弟子にしてください」
身の回りの御世話って・・・、少女の純真な心が文字に乗って、僕の方が赤面してしまった。そして昨日のアジサイ、そこまでの視線では無かったような・・・。
僕の写真の師は、星野道夫さんですが、星野さんは生涯弟子を一人も取ることはありませんでした。僕も弟子を取るなんておこがましいので、取りません。ただ、教えて欲しいという方々には、何も隠さず全部教えます。でも、どうやったら少女の気持ちに少しでも応えることが出来るかな?
家で考えていても、何も浮かばないので、とりあえずカメラを片手に近所を歩いた。少女の文体から伝わるイメージを想像していると、ぴったりなピンク色のアジサイを発見。まずは昨日の視線で、アジサイの裏から笠になるようにして一枚目。でもね、視線としては悪くないけれど、アジサイをさらにダイナミックにするためには太陽の光も入れましょうか。花の間から太陽を通して、命を真っすぐ表現する二枚目。次は絞りとシャッタースピードを変えて、風に揺れる動きを出す三枚目。大分近づいてきた。最後は命の本質が立ち上がるように、太陽を螺旋状にして四枚目。こんな風に僕らの視線は、どんどん命の奥へと没入していきます。少しはお役に立てたかな?
でも、絶対に忘れないで欲しいことがひとつ。写真は楽しみながら撮って下さい。対象物を好きになってからカメラを構えて下さいね。写真に良い、悪いも、上手い、下手もありません。あるのは、感じるか、感じないか、ただそれだけのような氣がします。
         ノムラテツヤ拝
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