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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ウニ王国

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ぬははは、礼文はウニ三昧。
見よ、この光り輝くバフンの御姿を。
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味は海の透明感あり、甘みの濃厚さあり、利尻昆布の香りありの三位一体だ。
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あぁ、旬って素敵。自然も食も、世界最高の6月は、利尻・礼文島に在ります。
            ノムラテツヤ拝
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植物は先生

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「あと4日後に、大切な仲間たちがやって来ます。どうぞこの美しい姿を見せてあげて下さい。宜しくお願い致します」
僕は花園に咲くすべての花たちに、そう話しかけ続けた。
「有難うね、本当にありがとう。毎日、顔を見にきますね」
花たちは、風に揺られ、ジッと僕の言葉に耳を傾け、コクッと頭を下げた。
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アツモリソウは、高山植物の王様。レブンアツモリソウは、その頂点に立つ。それはこの大きさもさることながら、ぷっくりと膨らんだまるみと考え抜かれた構造にある。
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美しい、そして可愛い。さらに見続けることで彼女たちの頭の良さを教えてもらうことになる。植物は僕らの先生。学ぶことだらけなのだ。
           ノムラテツヤ拝
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レブンアツモリソウの花園

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礼文島に誰も知らない奇跡の花園がある。
そこは観光客もゼロ、人もまばら。でも6月初旬、レブンアツモリソウで埋まるのだ。
そんな場所はないって? あるのです。
今年も向かうと、生成り色のレブンアツモリソウの横に、突然変異の赤いアツモリソウが。
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基本、本州に自生するホテイアツモリソウはこの色だが、なんと礼文仕様になっているため
1.5倍も大きいのだ。
「今年も会えましたね」
でも花はピークを迎えていた。
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僕はここで魔法をかけることになる。その後の天候のことも考えずに。。。
              ノムラテツヤ拝
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新世界写真239

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日本は美しい。
まず見えてきたのが、福島周辺の飯豊連峰。この巨大な山容は容易に人を寄せ付けない。そしてたおやかな蔵王、残雪が夢幻の模様を作り出す。眼下を見ると、太陽が作り出すブロッケン現象が。虹の環っかの中心に、飛行機が見えた。鎌のような下北半島と陸奥湾を過ぎると、もう北海道は目と鼻の先。千歳空港上空で、UFOのような雲が出迎えてくれた。
ノムラテツヤ拝
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