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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

発進!

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カザフスタンを旅してから、もう2年半の時が過ぎてしまった。国連加盟国193カ国中150カ国目の大台へ乗せ、さぁラストスパートと意気込んでいたときのこと。
世界は疫病のせいで一気に冷え込み、人々は隔絶し、疑心暗鬼に陥った。僕はといえば、国内を撮影し、知床で奇跡の鹿と出逢って骨折、1年をかけて抜釘した。学んだことは沢山ある。でも海外に「行けない」と「行かない」の差は、僕にはとても大きかった。骨折を完治させ、世界が大分開いてきた今、もう遮るものは何もない。満を持して、151カ国目へ向かおう。舞台はアイルランド、大切に大切にとっておいたケルトの世界だ。
この2年半で期限の切れた国際免許証を取得したり、成田エクスプレスをチケットレスで予約したり、疫病前と後で変わったこと、そして僕自身が忘れてしまっていたことを一つ、ひとつ思い出していく作業もワクワクした。あぁ、そうだ、そう、こういう風にやっていたなって。海外ツアーではなく、純粋に自分が見たいものを見る旅、世界は広く、これほど面白いのだと全身で感じてこようと思う。明日は2年半ぶりの成田空港へ。嬉しいなったら、嬉しいな。今夜は興奮して寝られるかな? それも18歳の初海外一人旅のようで、何だか愛おしくもある。
               ノムラテツヤ拝
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代償

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知床後半隊を空港へ迎えに行く時だった。
「こっちへ来い」という声が全身に響き、僕はハンドルを野付半島へ向けた。
2021年の2月末日、僕はここで奇跡のエゾシカを撮影し、翌朝、自分で決めた代償を受けて大骨折した。
「自然界は代償を求めない」。あの後、師匠の言葉を聞いて、自分がいかに分かってなかったのか、表面しか感じていなかったのかを知った。
あの鹿と出逢った場所へ行きたい。気持ちはまるで噴水のように沸き上がり、野付半島の最奥へ。そこは冬の純白の雪原から、マウンテンゴールデンバナーの花園に変わっていた。
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僕はゆっくりと歩き、あの時の鹿の想いを体に沸き立たせた。そして膝を付いて、手を付いて、頭を下げた。
「あの出逢いが、間違いなく今の僕を作っています。決して奢ることなく、謙虚に、魂が向上するよう精進します。貴重な機会を有難うございました」
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ふと視線を感じ振り返ると、立派な雄のオジロワシが僕を見下ろしていた。
「自然界はいつもお前を見ているからな」
まるでそう言っているように嘴を動かし、飛び去っていった。
            ノムラテツヤ拝
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新世界写真269

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夕日が沈み、蒼い闇が少しずつ辺りを覆う頃、サガリバナは蕾を開く。螺旋状にねじりながら、右回転で解かれていく。その精緻さ、気高さに心打たれる。
花が咲き切ったときよりも、僕はこんな風に蕾から這い出してくる姿が好き。まさにそこにこそ、サガリバナの息吹が感じられるから。サガリバナを観に出かけるなら、ぜひ咲き始めからご覧ください。きっと、この花のことをもっと、もっと好きになるはずですから。
ノムラテツヤ拝
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