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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

透明な夕焼け

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圧倒的な夕焼けが東北の空を彩った。
雨が空を洗い、透明感を増す。新たに生まれた新鮮な雲たち、そこに斜光が当たることで世界は色づく。
僕はあと何度こんな夕焼けを見上げることが出来るのかな? その数を数えると、人生のはかなさが浮かび上がる。
今日も素敵な一日でした。ありがとう~!
           ノムラテツヤ拝
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奇跡の一本松

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陸前高田に奇跡の一本松がある。
東日本大震災の津波により流された7万本の松の内、一本だけ残った奇跡の松。そしてその松を体を張って守った陸前高田ユースホステルが朽ち果てていた。
近づくと、何かアンテナのようなものが松の先端から伸びている。それはまさに匠の技の結晶と呼ぶに相応しかった。朽ち果てていた一本松の幹を5分割し、中心部をくり抜いた上で、内側と外側から防腐処理する。金属製の心棒を通して、元の場所に再設置した。
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つまり僕の左足骨折のときの髄内釘のよう。それらでこの聖なるモニュメントを創り上げたのだ。なんという精巧な出来栄え、そして朽ちたユースホステルを残すのも、心を揺り動かされた。
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依り代、神籬、呼び名は何でもいい。人々の想いがそこに集中することで、神が降りる、または出現する聖域。それをこんな形で昇華させるとは。人々の想いと慈愛が一本松に浸み渡り、黄金にまばゆく輝いているように見える。三陸の人々の力に、僕は大いなる希望を見せてもらった。
          ノムラテツヤ拝
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瀧温泉

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うっひょっひょーい!
伝説の温泉を見つけた。夏しか入れぬ、瀧温泉。泉温は42度のジャストとまるで奇跡だ。
ズバババババッ、これこれこれ、頭頂から温泉が氣を叩きこんでくる。たちまち僕の体は真っ白になり、空の世界へ。
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周りの自然との垣根がふっと消えて、一体となる。至高のエクスタシー。全細胞が緩み、クルクルと震えだす。
世界にも負けぬ超絶温泉、凄いぜ東北!
           ノムラテツヤ拝
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新世界写真301

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プラハで一番楽しみにしていたこと、それは神のビールを飲むこと。
友人の言葉を借りれば、「宇宙一美味しいビール」らしい。
その伝説の店「金の虎」は、プラハ旧市街の路地裏にある。
営業時間は15時から夜中まで。でも16時以降はほぼ満席となるため、行くのであれば、15時前から並べと釘を刺された。
14時45分に行くと、もう2人が店前で待っている。
15時の時点で店の前に20人。開店から30分で40人入れる店内は満席となった。
席に座ると、注文する前にビールが一杯運ばれてくる。そう、ここはまさにワンコソバ状態。コースターで蓋をしない限り、どれだけでも無くなれば補充されるシステムなのだ。
ビールの銘柄は誇り高きPlzensky Prazdroj。
それらをビールを注いで50年の職人が黙々と作り上げていく。
一口飲んで、倒れた。
泡がまろやかなのは勿論、舌に乗る麦芽のまろやかさ。
一杯160円。
目を瞑って、もう一度味に集中する。やっぱり舌への残り方が凄い。丸い麦芽の玉が常に舌上でコロコロと転がっているみたい。鮮烈だ。
宇宙ナンバーワンかどうかは分からないけれど、今まで113ヶ国訪れた中では、間違いなく白ビールではブッチギリ。
脳裏には、ダビンチのウィトルウィウス的人体図が浮かんだ。苦味、酸味、旨味、キレなど、すべてが突出し、それらを結ぶと人体図のような丸い円が出来上がるのだ。
味を追及すれば、最後には円(えん)に行き着く。まあるい味は、全ての人々の心を打ち抜くのだ。
最初口に含んだ時が最も透明感があり、時間と共に苦みが多くなる。
ハラペーニョにブルーチーズを包んだ揚げ物、ソーセージに西洋ワサビ(ホースラディッシュ)と共に頂くと、悶絶せずにはいられない。
ビールって、こんなに美味しくていいのか・・・?
プラハの旧市街に「神のビール」がある。
この味を一度知ってしまうと、プラハから出られなくなってしまう。
ノムラテツヤ拝
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Eさん

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本を作るときに、一つ大切にしている事がある。
「誰に何を伝えたいか!」
そんな気持ちが湧き上がってこないと、なかなか書き出せない。
本の始まりと終わりは見えている。ではどんな中身にすれば、読者がよりドキドキ・ワクワクするだろう?
以前にも書かせてもらったが、僕のモチベーションは世界中で誰もやっていないことをすること。適当に作っても、真剣に作っても、本作りは時間と労力がかかる。だからこそ、真剣に打ち込める、命を賭けられるものじゃないと、作っていても悲しいし、紙の無駄使いだと思っている。
22歳でペンギンの写真集を作り、24歳、26歳で写真エッセーを2冊出した。そして27歳の時、僕は伝説の編集者Eさんと出逢うことになる。
「何のために作るのか? どうしてその文字を選ぶのか?」
例えば10名と10人の違いを考えて、この文字を使っているのか。ちなみに「名」の方がより個人的な意味合いとなる。トラウマになりそうなほど絞られて、ある時、一度だけ完全に切れた。
「さっきから偉そうに言われていますが、そこまで言うなら、この原稿よりも上手く書けるのでしょうね?」
今から思えば赤面だ。
Eさんは無言で僕の原稿の裏に、黒ペンを走らせた。
「はい、これを読み比べてみなさい」
僕が苦労して得た体験を、読者に分かりやすく、より臨場感を付けてEさんの原稿は書かれていた。
「僕よりも、体験していないはずのEさんが、なぜ?」
僕はその場で土下座した。そして、めぐり合わせてもらった何者かに感謝した。それから一緒に何冊も作り上げてきたが、いつも思うのは、その俯瞰的な視線。この文字をひとつ入れることで、全体のバランスがどうなるのか? なぜそれが必要なのか? どうやって個々をひっかけながら、完璧な球体のようなバランスを作り上げていくのか、まるで編集者とは、本の指揮者だった。
今年に入ってから、国内47都道府県の聖域本に取り掛かっているが、Eさんに教えてもらたことを幹に、コツコツと積み重ねます。
僕は死ぬまでにあと何冊、本作りに関わらせてもらえるのだろう? そして何人の編集者と交わっていけるのだろう?
ある近しい人がこう言われた。
「若い時から絞られた野村君は幸せだよ。だってEさんよりも厳しい編集者はこの世に存在しないから」
みんなで笑ったなぁ~。でも僕の書くという心構えと基礎を作り上げてくれたのは、間違いなくEさんだ。
「私への恩返し? それは皆があっと驚くような素敵な本を作り続けることだよ」
はい、丁寧に積み重ね、15冊目を編み上げます。
              ノムラテツヤ拝
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