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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ヤマネコ

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不思議な体験をした。実は一週間前にも、別の登山口から神の社へ登った。
登山道は雨に流され、仕方なく迂回することに。獣道を進み、大きく左巻きに上がっていく岩上に、長い尻尾がユラユラしているのが見えた。
「猿か? それにしてもあんな長い尻尾の猿って一体?」
すぐ後ろのしのやんにもそのことを伝え、探してみることに。ザッザッと落ち葉を踏みしめる音が森へ響き、キィーという鳴き声も聴こえた。カメラ片手にそちらへ寄るが、何もいない。まるで狐につままれたような感じで、さらに10分ほど登っていくと、登山道をヒョウのような大きなヤマネコが悠々と登っていく。目を擦り、もう一度見ると、まるでチーターのような長い尻尾をゆらゆらさせ、陰の中へと消えていく。今度こそは、、、と走って追いかけるが、登山道の上部にも下部にも、その姿を捉えることが出来ない。まるで神隠しに逢っているかのようで、呆然と立ち尽くした。追いかけてきたしのやんが、僕の肩を叩き、「てっちゃん、ひょっとして、この山の神様が僕らを案内してくれているのかもしれないよ」。
「この山の神様だったら、宗像三女神ですよ。逢ってみたい」
「そうだよね」
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15分ほど登ったところで、僕は様子の良い磐座を撮影していた。後ろからものすごい速さで走ってきたしのやんが、一言。
「てっちゃん、ついに見つけたの? ヤマネコ。どこどこ?」
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いるのは巨大なヤマネコではなく、水瓶の形をした磐座だった。未だに消化することが出来ない。あの体験は一体、シシガミサマのような巨大ヤマネコは何だったのだろう・・・
               ノムラテツヤ拝
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レオくん

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今回のディープ隊では、七歳の男の子がお母さんと一緒に参加してくれた。
名前はレオくん。「てっちゃんと遊んでもらうために来ました」と自己紹介した。
僕の後ろにぴったり付いては、ねぇねぇと話しかけてきた。あはは、可愛いな。
夜、皆でバー阪根をしているとき、各自持ち寄った日本酒に舌鼓をうっていた。温泉から戻ってきたRくん。手招きして、横へ座らせた。
「あのね、温泉に虫が出たから、お母さんと出てきた」
「それで、どうしたの?」
「大浴場で入りなおしたの」
「気持ちよかった?」
「うん」
一通り話が終わり、今度は別の人と話していると、すぐに「ねぇねぇ」と服を引っ張ってくる。
「今さ、このお姉さんとお話ししているから」
「あっ、大人の時間なんだよね」
ビックリした。七歳の男児の言葉にも、大人の時間という響きにも。その言葉が体を駆け巡り、すぐに話を止めた。子供が介入できない大人の時間なんて、あってたまるか。親は忙しくても、親以外の人たちがこんなにも周りにいるんだから。
「Rくん、あそぼっか」
手を繋いでロビーへ出ると、卓球台が置かれていた。
「これ、一緒にしてみる?」
「・・・・・・・」
ジッと見つめているので、興味はありそうだ。ラケットを探すけれど、無い。どうやらレセプションで借りるらしい。
1階へ降りて、聞いてみる。
「卓球のラケットとボールを貸して欲しいのですが」
「申し訳ありません。もう23時を過ぎていますので、貸し出しは出来ないのです」
「えっ、でも、どうしてもレオくんがやりたいって」
「てっちゃん、僕、そんなこと言ってないよ」
「いいの、いいの。どうしても、レオくんがやりたいんですよ、何とかなりませんかね?」
「う~ん、あっ、今夜は野村さんたちグループでの貸し切りでしたよね? だったら特別にお貸ししますよ」というわけで、無事にラケットとボールをゲットした。
卓球台へ戻ると、さっきの無言の意味が分かった。Rくんは卓球初体験なのだ。まずはラケットの持ち方を教えて僕の方へ返す練習を。少しずつ、少しずつ、それらが出来ていく喜び。その逆に僕は汗びっしょりに。
「Rくん、もう少しウマくなったら、僕を呼んで。必ず来るから」と、周りに集った女性陣にバトンタッチした。
バー阪根へ戻り、皆で談笑していると、「てっちゃん、てっちゃん」と遠くから呼ばれる。行ってみると、確かにさっきよりも上達している。
「さらにウマくなったら、僕を呼んでね」
こんな会話を4回繰り返し、最後にはしっかりとラリーが出来るようになっていた。
七歳児が、こんな大人ばかりの世界に入ってくるだけでも心細いのに、寂しい思いなんてさせられない。子供にはやりたいことを、やりたいだけ、やって欲しいな。
                  ノムラテツヤ拝
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新世界写真316

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15体のモアイが並ぶトンガリキへ。
空の雲が割れて、流れ始める。こんな星空は、一体いつぶりだろう?
住んでいたときに、一か月くらい待ってようやく見られた星空を彷彿とさせた。
モアイを黄金色に輝かせる。金星が更に明るさを増していく。モアイ、月、大地、山、雲、そのすべてが光る。
静謐な時間。僕はこんなときを感じるために、生きているのかもしれない。
ノムラテツヤ拝
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