磐座調査2022-11-06 Sun 17:51
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にっぽん丸2022-11-06 Sun 08:39
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新世界写真3782022-11-06 Sun 08:26
![]() 一頭の熊が波打ち際に立っていた。 白い飛沫が大きく散り、それらを悠然とかぶりながら進む。 大きな岩の上からは、オジロワシが熊の動きを見つめている。 熊は体ごと海へ入り、鮭を狙う。一度、二度失敗するが、深く潜った後、口から銀色の体が跳ねた。 岩場を黄色い影が横切った。冬毛をまとった北キツネだ。 一頭の熊が鮭を取るということ。それはすべての生き物に豊饒がもたらされる。 キツネは尻尾を下に向け、完全服従の姿勢で熊の前を走る。 おこぼれが無いか、少しだけ肉片が落ちないかをひたすら狙っているのだ。 この時期の熊は、もう栄養価の高い頭とイクラの部分しか食べない。その後残されたものが、オジロワシ→キツネ→カラスの順に消化されていく。 秋の命は、何ひとつ無駄になるものが無い。 鮭もまた森に帰り、海に返り、命の根源へ還っていく。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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