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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

美術館

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今日は秋山木工へお呼ばれした。車をとめて庭へ入ると、緑の女性の裸体像が。
良く出来てるなぁ~とまじまじ見ていると、窓が開き、娘のリカちゃんが顔を出す。
「これって、、、」
「それは渋谷のハチ公像を作った方の作品」
「えっ、安藤士さん。。。」
秋山木工は、皇室にも卸す日本屈指の木工会社だけれど、もうひとつの貌がある。それは秋山社長の奥様側が芸術家一家だったこと。それも半端なく、おじいさまの友人が棟方志功で、岡倉天心とも親交があったという。室内は、さながら美術館のよう。皇太子に献上された「りんご花文蒔絵手元箱」や、
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ブナコの大作、
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うずらの卵を使った岩木山など。
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愛するナナコ塗りのお盆もあり、思わず撫でまわしてしまった。はぁ、欲しいわぁ。
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まず、社長のとしてるくんが奥様の史さんのために作った仏壇に手を合わせ話しかける。
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史さんから言葉を頂いてから、うちの母と何処か似ている史さんが僕は大好きだったなぁ~と思い出す。史さんの葬儀の日、空に現れた不死鳥(フェニックス)を僕は、生涯忘れることはないだろう。その時に撮らせてもらった写真も、仏壇の脇に飾られていた。
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おでんを食べながら、話を聞かせてもらっていると、虹成(こうせい)が帰ってきた。
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ふふふ、ずいぶん大きくなったこと。「あのね、」と出してきたものが、国語の教科書。「ここに載ってるの」と。そこには参考文献で、拙著「イースター島を行く」が掲載されていた。有難うね、虹成。
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目の前のことを丁寧に。ひとつひとつ取捨選択しながら、新たな風を取り入れる。とどのつまり、人生とはこの連続作業、そして僕らはその途上にいるのだろう。
           ノムラテツヤ拝
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なないろのひかり

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大自然は常にあなたを見つめています。
視線を外すのは、いつも僕ら人間側。
ほら、空はいつも僕らに極上のアートを見せてくれます。
七色の光が重なると透明になる。つまり、僕らはいつもこんな光に抱かれているのです。
地球に守られ、生かされる今に、心から感謝して。
              ノムラテツヤ拝
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月読宮

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ディープなところへ行っていると、表側の観光地にも行きたくなる。
久しぶりに二見ヶ浦の夫婦岩を。皆さん、知っていました? 夫婦岩の鳥居がどうやって建てられているのか?
鳥居の下には、たくさんの小石が盛られ、その上に立っていました。
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内宮から少し離れたところの月読宮も好きな場所。だって、八百万の神々が祀られている聖域ですから。
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よっし、伊勢神宮の旅も終わりに近づいてきた。確かめたいことがあと一つ。さぁ、夜の世界へ飛び込もうか。
             ノムラテツヤ拝
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行き先

もみじ

最近、若者たちからの質問メールが多い。
「伊勢神宮の周りの磐座も含め、野村さんの行く場所は、観光ガイドはもちろん、ネットにも載っていないところばかり。どうやって、そんな場所を見つけるのでしょうか? 探し方などがあれば、ぜひ教えて下さい」
誰も知らない場所を知るためにしていることですよね? それは誰よりも歩き、誰よりも多角的な視点で見続けることです。少し分かりにくいかもしれないので、ひとつの例を挙げますね。
まず、最初は本などを見て、行きたい場所を決め、そこへ行く。素敵なところでしょうから、自分を入れて記念写真を撮り満足して帰ってくる。僕は、これが昔から嫌いでした。人のなぞったところを歩くだけなら、僕以外がやれば良い。自分の大切な時間をそこへ使いたくなかった。では、どうするか? 本を見て行く場合は、著者の視点ではなく、僕だったらどのように見るか? 現場に行っても、その周りの風景、そして裏の風景を探すことで、現場と自分の関係性を少しずつ濃くしていったのだと思います。
もうひとつは、世界や日本の大自然は、各地でエネルギーの質が違います。それらを20代から収集するように、記憶してきたことも大きいと思います。香りと表現しても良いです。この香りはどこかで嗅いだことがある、次の瞬間、その思い出がパッと脳裏に浮かんだことはありませんか? そう香りと記憶、エネルギーと記憶は密接に絡み合っています。だから、初めて行った場所でも、何処かと勝手にリンクする。後はそのエネルギーに身を委ねると、誰も知らない間(あわい)の場所へ、連れて行ってくれるのです。
以前から書かせてもらっている通り、愛よりもお金よりも大切なもの、それは時間です。だから、その有限な時間を誰かの追随で使うのか、誰も見たことがない視点で、誰も行ったことのない場所を、誰も書かない書き方で使うのか、それは自分自身で決めれば、そうなっていきます。若者の皆様、少しは分かってもらえたかな? ちょっと心配ですが、何か疑問があればいつでも連絡下さいね。
日本は素晴らしい色彩に包まれています。今年の紅葉はアタリですね。今日も森の中です。
                ノムラテツヤ拝
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新世界写真386

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衝撃的だった。
ハイダグアイの旅の最終地はクーナ。ここもハイダ族が住んでいた聖地だが、星野さんが亡くなってからも一日、一日、大自然は彼らの祈りと想いを呑み込んでいた。
森に倒れたシダーウッドのトーテムポールに幸運なスプルース(トウヒ)の種子が落ち、まるで根を抱くようにして天へ伸びていた。背後には今にも倒れそうな風食された3本のトーテムポール。今、この瞬間だけを見つめると、風景は止まっているように見えるが、自然は決して留まることがない。少しずつ母胎から養分を吸い、やがてそれを糧に巨木へと成長していく。僕はこの愛の風景を前に、ぼんやりと座り込んでしまった。
すべての生命は流転し、果てのない旅の途上にいる。だからこそ、この地球で生かさせてもらっている間は、妥協せずに体と心と魂を大切にして燃焼させ続けないと。星野さんの亡くなった年齢(43歳)を越えたら、真っ先に憧れのハイダグアイに行く。それは正に愛する師との邂逅の旅だった。
          ノムラテツヤ拝
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