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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

対象物

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「野村さん、撮影をするときに、どんなことに気を付けていますか?」
写真家志望の若者たちから、よくこんな抽象的な質問を受ける。
気を付けることは、無尽蔵にある。それは撮る対象物なのか? 自身の心の在り方なのか? それとも引き算をするフレーミングなのか?
もしそれが対象物のことであれば、さっき撮影していたエゾリスで説明しようかな?
この3枚を、体を移動させ、3秒で撮る。
一枚目はリスに露出を合わせ、後ろの森が綺麗にボケるように絞り値を決める。二枚目は太陽の位置を計算し、リスの足元に光を入れ込む。逆光になるので、絞りとシャッタースピードを瞬時に適正に合わせる。
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そして三枚目は、明暗差を利用して、まるでモノクロームのように白黒で表現する。露出を合わせるのは、もちろんリスの大きな尻尾だ。野生動物たちの美しさは無限。自分の視点だけにこだわらず、今、出来うる限りのものを使って、自分が動くことで、まったく違うイメージを創り上げていく。
「それは野村さんだから出来るんでしょ?」と言われるが、これは日々の訓練です。もし野生動物が来たら、どう動くかをシュミレーションし、絶えず準備をすること。その用意が出来た人から、神は、野生は、魔法を見せてくれますから。大切なのは、日々、どのように積み重るのか。そこへ収斂されていく。
           ノムラテツヤ拝
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口紅エゾリス

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晦日詣に出かけたら、森の中を駆けるエゾリスに出逢った。
手には何処から見つけてきたのか、胡桃がひとつ。
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それらを器用に食べたと思えば、すぐに雪面を走り、巣穴へスルリ。2匹が入れるほどの小さなスペースに体をねじ込んでいた。
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枝を登り、宙を飛び、自由自在。幹をスルスルと降り、僕の目の前に。まるでポーズをするかのように腕を組み、唇を持ち上げた。あらあら、随分お洒落さんだこと。生まれて初めて、口紅をしたエゾリスさんに見つめられました。
       ノムラテツヤ拝
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大晦日

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2022年も大晦日。今年は、人生で最も走り続けた年でした。そして国内ディープツアーのお陰で、数多くの仲間たちと出逢えました。皆さま、本年もお世話になりました。見えない糸を手繰り寄せ、ご縁を結べたこと、時間を共に重ねられたことに感謝致します。
今日はこれから、晦日詣(みそかもうで)。今年一年を振り返り、神々に手を合わせてきます。2023年も、「全員が地球の主役、皆で幸せの道」を歩きます。
目に見えないもの、そのひとつが氣の世界(エネルギー)ですが、僕らは日々、こんな虹色(七色)の光に抱かれています。周囲の自然に身を託し、周りにいてくれる人を愛し、自分の御機嫌を自身で取り続けましょう。皆様の大晦日が素敵な一日になりますよう、心より祈っています。
           ノムラテツヤ拝
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新世界写真434

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15歳で写真と出会って以来、僕は目に見えないものを常に追っていたように思う。
カメラという機材の素敵なところは、長時間や超高感度など、目に見えない世界を写し取れることにある。理科の教科書に載っていた、北極星を中心に星が弧を描く写真は、肉眼で決してとらえることが出来ないが、カメラであれば自在にその動きを記録できる。夜空に輝く満点の星空だってそう。デジタルになり感度に上げることで、肉眼で見た圧倒的な星空もそのまま表現できるのだ。
コロナ禍の前と後では、撮影させてもらう対象が、がらっと変わるような気がしている。僕はもっと奥へ、深く進みたい。目には見えない場の記憶、大地に刻まれた生物の想い、そして人々が手を合わせてきた聖地の祈りを撮っていきたいな。
「あのコロナ禍があったから、今がある。本当に有難いよね」。
いつか皆でそう言えるよう、僕らは今に全力投球していくのだ。
        ノムラテツヤ拝
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函館夜景

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家の明かりがポツポツと付き始め、妖しいくびれが洋上に浮かび上がる。
トンボロ、日本語だと砂州が、この地形の正体だが、いやはや、本当にエロく美しい。
凄まじい観光客に混ざって、何とか撮る。北海道はもう完全にコロナ前に戻ってきている。
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レンズを変えて、数枚シャッターを押して、また別のレンズで。でも、2年前にしっかり見ているので、最も美しくなる時間が分かった。
肉眼だと、山のシルエットが夕闇と溶け合う瞬間、函館夜景はピークを迎える。
             ノムラテツヤ拝
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