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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

透明感

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写真を撮るときに、何を一番気を付けているか、それは透明感だろう。今日のように、久しぶりに晴れ渡った高く碧い空、そして雨で美しく洗われた空気、それらを映しとるには、やはり最適なカメラとレンズがある。それらを瞬時に選択し、この刹那を撮らせてもらう。良かったぁ、今日の透明感が一枚に封じ込まれた。
              ノムラテツヤ拝
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世界一の魔法使い

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世界は魔法に満ち溢れている。
朝、太陽が顔を出すと、フロストフラワーの先端が紅色に染まり、氷が宝石のように乱反射する。
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足元はたちまちピカピカと輝き始め、世界は輝きの中に在ることを細胞で実感させられる。
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アイスバブルの奥にも光が当たり、より命は立体的に。
見てみてっ。この放射型の氷の造形美を。世界一の魔法使い、それはやはり地球なのでしょうね。
           ノムラテツヤ拝
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まくらのちから

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年末年始、僕は札幌のホテルに泊まっていた。
大通りの一角にあるそのホテルは、去年できたばかりのニューホテル。ベッドは大好きなシモンズが設置されていた。僕は仕事柄、世界中の宿で寝泊まりするが、いつも頭と首の形状に合わないのが枕。だから大きいタオルを3つ折りにして頭の下に敷くのが常だった。ニューホテルでは2つの大きな枕が備え付けられていたので、それらを別の場所へ置こうと手に取った瞬間、体の細胞が反応した。
「一度使ってみろ!」
まさかと思い寝てみると、包まれるような感覚が。三泊とも、無重力で浮かんでいるような目覚めだった。僕は、自分の体ファーストなので、何とかこの枕を手に入れられないかと枕カバーを外すと、そこにはSleep Artistと書かれている。ネットで調べてみると、簡単に見つかった。ドキドキしながら自宅で使うと、これまたホテル同様、宇宙空間へ漂っているような感覚が。野村哲也、48歳にして、ようやく理想の枕と出会いました。札幌のニューホテルさん、きっかけを作ってくれて、どうも有難うございました。
             ノムラテツヤ拝
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新世界写真452

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僕がまだ講演で全国を行脚し始める前、愛知県・知多半島のカフェで小さな講演会を開いてもらった。
カフェに地元の方が集まり、僕は写真を交えてアラスカと南極の話をしたと思う。持ち時間は1時間半。話が佳境に入ろうとしたところで、一人の女性Cさんが立った。トイレかな?と思ったら、「お兄ちゃん、私はこれで用があるから帰るけれど、話は面白かったよ、美味しいものが食べたかったら、ここに連絡してきなさい」と一枚の名刺が渡された。
22歳の食いしん坊だった僕は、翌日、すぐさまCさんに電話した。
「昨日、美味しいものがって・・・」
「いつ来る?」
話はとんとん拍子に決まり、5日後にはCさん宅で手料理をご馳走になっていた。料理上手のCさんは、自分の周りに集う若者たちを招き、「てつや、ここでも話なさい!」と講演の機会をくれた。
それからというもの、事あるごとに呼んでくれては、可愛がってくれた。
あるとき、僕は衝動に任せて質問した。
「どうして、そんなにも優しくしてくれるんですか?」
「先行投資」
「何の?」
「てつやは、私の目になってくれると思うから」
「目?」
「世界を見つめる目ね」
そう言われても、あまりピンとこなかった。
「分からなくても大丈夫。そのままで良いのよ」そう肩を叩かれたのを、今でも昨日のことのように覚えている。
アラスカやパタゴニアに通い続けるだけでなく、少しずつ他国に足を踏み入れていくと、世界には多種多様の面白い人たちがいた。僕はすぐさま虜になり、その人たちと多くの時間を重ねた。
そんな時、一人の女性から出版社経由で手紙をもらう。自著「パタゴニアを行く(中公新書)」の読者からだった。
「私は事故による半身不随のため、野村さんのように世界を見ることが出来ません。でも野村さんの書かれたパタゴニアは、まるで私自身が旅をしているような錯覚を起こすほど、ドキドキ・ワクワクさせられました。これが1000円以下で買えるなんて信じられません。これからも私たちのためにお財布に優しい写真家兼文筆家でいてくださいね」
最後の言葉に笑ったが、だからこそ、その後「世界の四大花園を行く」、「イースター島を行く」を中公新書のカラー版で出版し、今も「ウユニ塩湖」を編んでいる最中だ。
この読者の言葉に、僕はCさんの真意を理解した。
「誰もが世界中を旅しながら生活出来るわけではない。だったら、その体験を色々なもので還元するのが、お前の使命でもあるのだ」と。
講演、エッセー、書籍、映画、動画、SNSなどで自分の見たものを表現してきたつもりだが、これからの時代、どうしてもやりたいことがあった。それがAI(人工知能)とVR(バーチャルリアリティ)。どちらもお金はかかるが、誰も見たことのない世界を見続けられる快感がある。もし世界中の絶景や聖地、圧倒的な大自然を360度のVRで提供出来たら。大自然に圧倒されることで、地球を深く愛することに繋がっていくのではないか?
VRのゴーグルや映写機、巨大スクリーンまで合わせると莫大な費用がかかるが、それを友人のMさんが作り上げてくれた。あとは世界中で、僕が撮影してくるだけ。出来るだけ荷物にならずに、最高画質で提供できるもの。それらを調べた結果、インタニヤの魚眼レンズが最も適していることが分かった。でもこの魚眼レンズがいかんせん高い。う~んと悩んでいたら、Mさんが「機材はこちらで用意するから、てっちゃんは撮影に専念してくれれば良いから」と提供してくれることに。今日、家の近くで撮影してみると、まぁ、なんとも面白い。これで次の撮影旅に出かけよう!
Cさん、これで良いんですよね? 僕はあなたの目になれていますか? 迫力を持ち、スピードを上げて、世界を、地球を突き進みます!
               ノムラテツヤ拝
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