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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ひとつの花

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何だか涙が出てくるよ。
居てもたってもいられず、昨日立ち上げた「トルコ大地震募金」。その想いに賛同してくれる人たちが、一人、また一人と繋がり200名を超えた。
人と人の関係が希薄だ、愛なんて何処にも無い、人類滅亡説まで囁かれる昨今、人と人の関係は密接で、愛情が深く、誰かが困っていたら全力で手を差し出す人に満ち溢れている。きっと、この世界は美しい愛の花で彩られているのでしょうね。自分の魂の声を聴き、それらを大切に使命を生き、ひとつの花を咲かせる。たっぷりの雨と太陽の光を浴び、やがて花園が出来上がる。バタフライエフェクトや百匹の猿ではなないけれど、地球上でそれらが同時多発で勃発し、花園同士が手を繋いでいく。そう、「地球全体が愛の花で覆われていく」。皆がそんなイメージを心の底から持てたら、地球は、宇宙は、大きく変わっていくんだろうなぁと思います。トルコで、シリアで大地震に巻き込まれた人たちもまた、ひとつの大切な花。僕らは花となり、地球全体で大輪を咲かせるのです。さぁ、今日も旅を続けます。
              ノムラテツヤ拝
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新世界写真474

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ハワイ島の愛すべき親友から連絡が入る。
「野村くんが来るなら、今なら絶対にあそこが良いよ」
しげるさんはハワイ島のカリスマガイド。そしてハワイ島の最高峰マウナケアに通算1万回以上登りアテンドしたタフガイでもある。
その友が言うのだから間違いない。
東側の町ヒロで落ち合い、早朝から海へ出た。昨日まで降っていた豪雨は止み、空には星が瞬いていた。
船を出す。まるで大昔、ポリネシアの人たちが渡ってきた時代にタイムスリップしたかのよう。夜空には天の川、北斗七星、南十字星とオールスターのそろい踏み。波をかき分けていくと、漆黒の闇の中、オレンジ色の閃光が見えた。
昨日の朝から火山活動が活発になり、大雨によってそれらが流される。それによって、チョロチョロ流れていた溶岩が、今日はマグマの滝に変化していた。
溶岩が海へ落ちた瞬間、水蒸気爆発のように全てが砕け散り、弾ける。
どんどん近づいていくと焦げたような臭いが。やがてファイダーが見えなくなった。ヘッドランプを照らすと、蒸気によって何とレンズが曇ってしまった。
シューシュー、ズパーン。
溶岩の滝は止まるところなく、落ち続け、海水を焦がした。
ふっとイメージが降りてくる。
これは火山の血であり、子供たちでもある。子供たちが火山の子宮から産み出され、海へ落下し、やがてこの島そのものを少しずつ広げていく。子孫たちが母なる火山を守っているのだ・・・・・。
レンズを拭きながら、写真と動画を交互に撮る。そしてそこに写り込む健気な光に胸が熱くなった。
今まで御縁がなくて、なかなか見ることが少なかった火山爆発や溶岩。それらを前に、僕はただ茫然と見上げた。
ノムラテツヤ拝
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旅の空

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多くの皆様から、トルコから無事に帰国おめでとうございますと連絡を頂いた。
僕、帰国していません(笑)。3月までは、愛する旅を続けますので。トルコのイスタンブールから飛んできたのは、この場所です。野村哲也、48歳にして、ようやく憧れの都に立てました。地震のあったガジアンテップ、カフマランマラシュ、シャンルウルファでは、人類の文明の起源を目の当たりにし、ドキドキ、ワクワクの日々でしたが、それらを綴るのは、大地震のあった今じゃないような氣がします。新たにアップデートした圧巻のトルコは、今年の11月のトルコ&バスク旅に完璧に反映させたいと思っています。日本だけにいると、縄文文化が世界最古だと勘違いしてしまいますが、今はトルコのG遺跡で1万1000年~1万2000年、K遺跡では何と1万6000年まで遡れます。その周りの地層からも、近々2万年前の遺跡が発掘されるだろう現場もくまなく見てきました。間違いなく1万年以上前に、世界で最も栄えていたのは、この地震のあった地域でした。誰もやったことのない、今だからこそできる「人類を遡る旅」を披露しますので、旅に参加される方は楽しみにしていて下さいね。定説では無土器時代とされる1万年前に、もう1m80cmの巨大立像を作り上げていたのですから。嘘だ、信じられない、と思えることが、このトルコ・シリア国境には今も連綿と眠っているのです。
さて、今朝からトルコの募金・義援金を募りました。そこへハタチの若者からこんなメッセージが。「どうして野村さんは、関係のないトルコの募金を始めるのですか? 募金はやりたい人が個人でやれば良いのではないでしょうか?」。
本来なら、僕は3年ぶりに長期の旅に出て、念願の撮影三昧の日々なのです。でも愛するトルコの大惨事に、心がいてもたってもいられなくなり、湧き上がるように募金を始めました。「募金はやりたい人が1人でやれば良い」。まったくもってその通り。でも理想論だけでは、現実は回らない時も人生にはあるのかもしれませんね。一番効果的に、直接的に、トルコへお金が届くやり方、それが大使館への募金です。だからこそ、大使館へ届く口座を、教えてもらいました。その口座に、僕が出来るだけのお金を募金すれば、それで済むのかもしれません。でもね、縁ある皆で集まり、それらを大使館に届けるのは、別の意味もあるのです。ニュースから流れるトルコ地震のニュースに、何とかしたいな、お役に立ちたいな、と思う方は、日本中、世界中に沢山います。でも、どこに募金をすれば良いのか分からない。募金額もそんなに多くないから、反対に迷惑になるのかも。現実は、そんな風に思う方であふれています。500円でも1000円でも良い、自分がトルコやシリアの役に立ちたいという想いと共に出したお金であれば、多くても、少なくても関係ないのです。その想い、気持ちが「祈りの氣」となり、地球を覆い、包み込むのです。目に見えない世界だから、信じてもらえないかもしれませんね。でも、地球は、宇宙は、想いの総和で出来ています。だからこそ、誰かが苦しんでいたら、自分も苦しい。苦しい人には、元気な人が手を差し伸べるのです。お金を払うというのは、自分が働いた対価をつぎ込むことですから、生半可な気持ちでは出来ません。その想いこそが、トルコやシリアに、お金よりも先に届きます。僕は、きっとそれをしたいのだと思います。お金が少ないから、ではなく、想いが出る方へ、愛に包まれる方を、選びたいのです。一週間後に第一弾、二週間後に第二弾とトルコ大使館へ送ります。でも送る前に、もう皆様の深い想いは、遥かトルコ・シリアへ届いています。ねっ、そう想うと、この世って捨てたもんじゃないでしょ。
             ノムラテツヤ拝
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新世界写真473

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アラスカで最もイケメンのヒグマと言えば、フェアバンクスにあるアラスカ大学博物館に置かれた「コディアックベア」の剥製だろう。
1940年代に狩られ、それからこの高さ4mの剥製ヒグマは、フェアバンクスのマスコット的役割を果たしてきた。
陳列された見事なアラスカの動植物たちを説明させてもらいながら、皆から感嘆の息が漏れる。アラスカの奥深い、キラキラした自然は、やはりこの地に足を踏み入れた者しか分からないのかもしれない。
今年出来たばかりの、恐竜模型とヒロシ。白い息を吐きながら、僕たちは青空の下に鎮座するトーテムポールを見に行った。
 ノムラテツヤ拝
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