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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真489

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氷の宮殿へようこそ。
滝の飛沫が凍り、純度の高いきらめきを生む。細胞が分裂するように、氷も1つが2つ、2つが4つへと成長していく。
水の流れはやがて凍てつく氷に閉じ込められるが、氷の中心を髄液のように下へ下へと押し流す。現実に見えているだけでなく、その内側を僕らは想像することができる。もしかしたら、この奥に小さな妖精たちが棲んでいるかも。あのディズニー映画の音楽が脳裏に響いてきた。
ノムラテツヤ拝
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神のひかり

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ポルトガルの教会で、イエス・キリストと出逢った。イエスも仏陀もマホメットも、自然からの光の投影に過ぎない。人ではなく、大自然からの化身だと思えば、捉えやすい。
ポルトガルの聖なる教会で、僕はカメラを構えた。理由は、太陽の光が教会内にぽっかりと落ちていたから。撮影すると、僕の嫌いなゴーストやフレアが写真内に入ってきた。これは、カメラの表面の埃と光の屈折率によって引き起こされる現象。よく「凄い光が映った」というアレだ。でもiphoneしかり、カメラのレンズしかり、そのゴーストやフレアは、95%再現できる。だからそれらは神の光では無い。僕も写真家なので、多くの人からそんな疑問や質問を受けるが、残りの5%が僕には分からなかった。
それが今日起きた。ゴーストとフレアが起こるから、しかるべきシートで、レンズの表面を洗い、埃と塵をふき取る。再度撮影しようとしても、その光は離れようとしなかった。というか、少しずつ形を変え、法衣をかぶった人型になっていく。イエス・キリストとは言わない。でも、その聖なる教会に神が降りた瞬間だった。写真家をしていて良かったと思える瞬間に立ち会えること、これを「人生の僥倖」と呼ぶ。
                ノムラテツヤ拝
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