新世界写真4912023-02-27 Mon 16:42
![]() チリ、アルゼンチン両国にまたがる南緯40度以南の地域をパタゴニアと呼ぶ。 ブエノスアイレスから3時間半飛び、南緯50度のカラファテへ。2年ぶりのパタゴニアは、涼やかな風で出迎えてくれた。 今日の宿は、町一番のホテル「アルト・カラファテ」。小高い丘の上に立ち、展望が素晴らしい。 眼下には、カラファテの街並みが輝き、アルゼンチン湖の向こうに氷河峰が聳え立つ。夕飯はレストランで優雅に。チキンも牛肉も美味でございました。翌朝は薄い雲が空を覆っていた。外へ出ると、凛と張り詰めた空気感。そう、これこれ。この感じがパタゴニアだ、となんだか嬉しくなる。朝陽が地平線から顔を出すと、大空を染め上げるように、薄雲を紅色に染め上げる。カメラを構え、180度広がる朝焼けにピントを合わせた。2年間パタゴニアに住んだ体験をまとめた自著「パタゴニアを行く(中公新書)」の副題、~世界でもっとも美しい大地~は、今日も健在。圧倒的な大自然の中へ入っていく。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
カステラの旅2023-02-27 Mon 16:37
![]() 20代の頃、同世代で僕より先を走る女性の旅人がいた。仮にYさんとしようか。Yさんは英語の教師をしながら、時間を見つけては、1カ国、また1カ国と旅を続け、世界地図をすべて塗りつぶすのが夢だと語っていた。その頃の僕といえば、アラスカ、南極、パタゴニアと旅し、極地&辺境ばかりに目を向けていた。互いに行き先が違うこともあって、世界の情報交換をよくしていた。その時に、Yさんからポルトガルへ行ってきた話を聞かせてもらった。 「ポルトガルで何をしたかったの?」 「うん、カステラの源を探す旅やねん」 「えっ、南蛮カステラ」 「そう、そう」 「で、見つかったの?」 「えらい大変やったけど、なんとか見つけて、大西洋を見ながら食べたわ」 「あはは、相変わらずだね」 そんな会話を旅の途上で思い出し、調べてみると、北部ポルトガルがカステラの故郷だと言う。 カステラの原型を、「パン・デ・ロー」と言い、近くのパン屋に出かけると、前もって電話予約してくれないと作ってないんだと返された。えっ、そんな幻のものなの? と幾つか当たっていると、ようやく巨大なモールでパンデローを見つけた。それも、中がしっとり半生のものと、カサカサのもの。ガッツポーズをしながらホールごと大人買い。さっそく部屋へ持ち帰り、切り分けてみる。 ![]() うむうむ、何だかカステラっぽいわ。一口食べて、うんうん、不味いわ。なんだこれ、恐ろしく不味い。エッグタルトっぽいしっとりした方も不味い。うぅぅ、このホール、どうなっちゃうの? 呆然としながら、Yさんとの会話の続きを思い出した。 「ポルトガルのカステラ、めっちゃ不味いねん。やっぱ日本のが一番やね」 はい、深く同意します。僕は、島原産の五三焼カステラが、一番好きです。それにしても、ここから現在のカステラまで昇華させる長崎人って、、、ひたすら尊敬します。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
炎の大聖堂2023-02-27 Mon 06:11
![]() ポルトガルからスペインへ。ようやく、サンティアゴ・デ・コンポステーラに立つことが出来た。サンティアゴ=聖ヤコブ、コンポステーラ→カンポ+ステラ=星の野原。よってこの町の名前を訳すと、『聖ヤコブの星の野原』となる。なんて素敵なのだろう。夕方、曇っていた空が突然割れ始めたので、まさかとホテル近くの展望地へ行ってみたら、大聖堂が見事に深紅に焼けた。 ![]() エルサレム、ローマ(バチカン)、スペインのコンポステーラ。これがキリスト教の三大聖域。そのすべてに立ち、それぞれの感覚も記憶としてインプットした。さぁ、明日はカミーノ・デ・サンチアゴ(サンチアゴへの道)の最終地へ向かいます。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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