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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

予兆

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今回で5度目の礼文&利尻島だが、これほど美しい夕焼けは初めてだった。
利尻岳の上に不死鳥のような雲が現れ、それらが時間と共に染まっていく。最後の光が山頂を照らした刹那、圧巻の風景が作り出された。僕らはこんな美しい惑星に住まわせてもらっている。勝手に涙が溢れ出し、僕はこれから起こる予兆のようなものを感じていた。
        ノムラテツヤ拝
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人生のタペストリー

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水平線から夕日が顔を出すと、あたりは一変した。クリーム色のアツモリソウは、夕日を受けて橙色に染まり、まるでコップに光を集めているよう。更に視線を落とすと、混然一体に。
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大切なことは、同じ所に留まらず、動いて視点を変え続けること。そうすれば、写真も人生も必ず佳き方へ向かい出す。だって人生とは、視点(縦糸)と角度(横糸)で織られたタペストリーなのだから。
          ノムラテツヤ拝
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アツモリソウ

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今年の礼文は、季節が2週間ほど早かった。
理由は、雪の少なさ。一気に溶けて、花々が芽吹いていった。
観光地ではなく、地元民が大切に育てあげた本物のレブンアツモリソウ群生地へ。花守に挨拶をして、入らせてもらった。
日本最大のランであるレブンアツモリソウ、その色は白でなく生成り(クリーム色)、まあるい風船のような作りは、花粉を入れてマルバチをおびき寄せるため。マルバチの体に付いた花粉が、また他の花へ入ることで受粉が成功する。帽子のような作りは雨から花粉を守るため。すべては緻密に計算された植物たちの戦略だ。よく、花は健気に頑張っているねと言われる方がいるけれど、世界の花園を見てきた僕は、とてもそうは思えない。植物たちは、長い進化の末、人間など遥かに及ばない智慧で姿を変え、狡猾に生き抜いているのだ。
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花との対峙はいつも一緒。花の目線になり、敬意をもってご挨拶する。そして写真を一枚一枚、丁寧に撮らせてもらう。本州で見られるホテイアツモリソウも咲き誇り、
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つぼみ、満開、枯れたものと順を追ってシャッターを押した。
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空には分厚い雲がかかっているが、なぜか西側の水平線が空いている。
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「もう少しだけ、ここにいなさい」
アツモリソウの声が、風に乗って僕の心へ響き渡った。
           ノムラテツヤ拝
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新世界写真583

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梅雨前線と共に、アジサイ前線もやって来る。手毬のような大ぶりな花に、行きかう人たちも足を止める。
みなさん、アジサイを正面や上から撮影していませんか? どうぞ、内側に入って見上げて下さい。アジサイの美しき傘の中から撮ってみてください。きっと新たな視線が生まれるはず。人生は視線の多様性で決まっていくような氣がします。
 ノムラテツヤ拝
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