スーパーブルームーン2023-08-31 Thu 18:40
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愛する町2023-08-31 Thu 17:23
![]() 今から12年ほど前、僕は南アフリカのステレンボッシュに2年間住んだ。 森が多く、アフリカ有数の大学を有し、何よりワイナリーが250蔵もあった。 シモンズバーグのゴツゴツした山並みは、いつも僕を落ち着かせ、手を伸ばせば、いつも広い空がいてくれた。自分が愛したこの町を、ぜひ仲間たちに感じてもらいたいなと、ステレンボッシュで連泊。今日はこれからワインテイスティングに出かける。静謐な朝の冷気が頬を撫でていく。 ![]() 「戻ってきたよ。仲間たちをどうぞ楽しませてあげてね」。 一陣の風が吹く。それはまるで、自然からの伝言のようだった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
新世界写真6622023-08-31 Thu 17:19
![]() 「てっちゃんが一番好きな森の匂いってある?」 調香師のしのやんからの質問。 「ブナの森ですかね? あの透明感がたまらないです」 「ブナは匂いとしても最終系だからね」 しのやん曰く、ブナの森を形成するためには、杉や檜など様々な森を経て、土壌形成が成されてからブナの新芽が出るという。だから微生物がどの森よりも多く存在し、2万5000以上の匂いが存在する。数が多ければ多いほど、透明感を増していく大自然。これこそが、地球の真理なのだろう。混ざりあうことで濁るのではなく、混じり合うことで透明になっていくのだ。 ブナの森に降る雨もまた好き。樹木に耳を当てると、ブナの声を静かに聴こえてきた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
新世界写真6612023-08-31 Thu 05:39
![]() 盛岡にスーパーマンがいた。 僕らの全ての海外旅に参加してくれ、その後は毎年こうちゃんの行きたい場所を皆で巡った。ギアナ高地、ガラパゴス諸島、ペルー北部、ナミビア、南アフリカ、アイスランドなどなど。 「次はバスクだね、てっちゃん」 超人のこうちゃんは、そう言って、この世を去った。 今回の東北に来た目的、それは盛岡の仲間に逢うこと。こうちゃん宅では、奥様の紀子さんが待っていてくれた。久しぶりに逢うことで昔話に花が咲く。そしてこうちゃんが死ぬ間際に、どれだけ身辺整理をしていったかを教えてもらった。 「こうちゃん、どこまで格好良いのでしょうね」 「ほんとよねぇ」 庭に出て、田中角栄ごっこをする。見事な鯉が泳ぐ庭で、エサを一気に蒔くのだ。その中に以前「テツヤ」と名付けた鯉も発見。黄金色の体躯を輝かせ、若さを前面に出していた。うん、うん、元気そう。 「初代てつやは死んじゃったものね」 そう、盛岡の厳冬期、雪下ろしの雪を池に入れていたら、突然すべての鯉が凍死した。初代テツヤもその中に含まれていた・・・。 「こうたろうさんの杯をもらって欲しくて」 紀子さんが桐箱を3つ、手渡してくれた。中を開けると、早々たる作家ものの杯が輝いていた。 「こうたろうさんも、てっちゃんに使ってもらえれば喜ぶと思うの」 どうも有難うございます。毎日、これから使わせてもらいますね。テツヤ、テツヤ、帰り際、テツヤに手を振ると、顔を出してジャンプした。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
一幅の絵2023-08-31 Thu 05:35
![]() 凄腕ドライバー・ミクロが息をひそめるようにバスを止めた。 その先には、蛍光オレンジ色の花園に、一頭のスプリングボックが。 耳を立て凝視する姿は、まさに警戒中。あと1mバスが動いたら、スプリングボックが逃げる。その絶妙なナチュラルディスタンスで、バスを止めた。 ![]() 逃げようか、逃げまいか、その狭間で揺れる心、それがファインダーから伝わってくる。それにしても、なんて素敵な場所にいてくれるのだろう? ![]() まるで神々が僕らのために用意したセットのようにさえ見えてくる。バス内からはあまりの綺麗さにため息が漏れ、僕らとスプリングボックの命が、見えない時間で螺旋状に重なった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |