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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ロッキー

ロッキー手前(c)

アンデス山脈に通うようになって12年がたつ。
アンデスの魅力、その雪の青さ。ペルーのブランカ山群では、世界一美しいと名高いアルパマヨ山やペルー最高峰のワスカラン山などを筆頭に分厚い氷河を抱える。
パタゴニアは南極、グリーンランドに次ぐカンポデイエロ氷河から氷の河が流れ出し、ペリトモレノ氷河は今も前進を続けていた。
パイネ山やフィッツロイなどの聖なる山に惹かれ、季節を変えて、何度も訪れた。
パタゴニアも地球温暖化の影響を受け、氷河は溶け、氷雪峰の雪は薄くなっていた。
アンデスの語源はケチュア語のアンデン(段々畑)から来ている。そしてアンデスの北に聳えるのが北米大陸を縦断するロッキー山脈だ。語源はそのままのロック、岩だらけの山脈だ。
機内(c)

アンデスが8000キロ、ロッキーが3500キロ。合わせて11500キロの巨大山脈が、南北アメリカ大陸の屋根として君臨しているのだ。
ロッキー山脈(c)

トロントからバンクーバーまでのロッキー山脈も、圧巻だった。
ロッキー2(c)

最高峰を見比べてもわかるように、アンデスとロッキーは全体的にアンデスの方が標高が高い。
飛行機から眺めてもそれは顕著だった。低い(といっても富士山よりは高い)が、何より驚かされるのがその山脈の幅だ。アンデスは高く幅が細い。反してロッキーは低く、幅広だった。
ロッキー3(c)

植林された所や、伐採された場所には雪が積もり、パッチ型を作っていた。
山の傷痕(c)

そして氷河湖は何個も見えるが、肝心の氷河は黒ずんでいる。これも融解の関係なのだろう。パタゴニアの透き通るような氷河を見慣れていたので、少しだけがっかりした。
スノーパッチ(c)

けれど、今見ているこのロッキーが、遠くパタゴニアの山々まで繋がっている。その事実を想うと、胸がいっぱいになった。
バンクーバーが近づいてくると、湖が多くなる。機体は旋回し、ゆっくりと高度を下げてゆく。
バンクーバー郊外(c)

アウトドアの聖地バンクーバー、カヌーメーカーフェザークラフト社の本社、そして何人かの友人が住むバンクーバー。
本当は滞在したいのだけれど、今回は時間と荷物の関係で断念。
さぁ、バンクーバーから成田へ、ラストフライトに臨む。
                                  ノムラテツヤ拝
フィヨルド風景(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

パタゴニア | コメント:3 | トラックバック:0 |
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コメント

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2009-04-25 Sat 20:29 | | [ 編集 ]
ホワイトライオンさんとプチライオンさんへ  どうも有難うございます。またお逢いして、楽しいひと時を過ごせることを心から楽しみにしています。感謝しています。 野村哲也拝
2009-04-25 Sat 22:10 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009-04-26 Sun 10:35 | | [ 編集 ]

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