春味2009-04-29 Wed 05:00
![]() 家に帰ると、お味噌汁の香ばしい匂いがした。 部屋に入ると、テーブルにはお皿が次々と並べられ、それらは宝石のように緑色に輝いていた。 やっぱりこの時期と言えば、山菜。それも地元の里山でとってきた一品ばかりが並んだ。 まずは有名どころでタラの芽とウドの天ぷらから始まり、おとう特製の刻みワサビ、そして胡麻和えされたコゴミ、アズキナ、コシアブラが並んだ。 ![]() 「山菜で一番美味しいものは何ですか?」とよく質問を受ける。 僕は調理の方法で、美味しいものが変わるのではと答えるようにしている。 天ぷらならやっぱり最も美味しいものはアズキナ、コシアブラ、ヤブレガサの3種。酢味噌や三杯酢ならやっぱりウド。お浸しならセリかアズキナ、胡麻和えならコゴミかコシアブラだろう。ご飯ものにするならフキかリョウブが心躍る逸品となる。変わりどころでは、コシアブラを使ったパスタなどは、何度食べても春が口内に充満し、唸らずにはいられない。 春になると、まずフキノトウが顔を出し、それらでフキ味噌を作る。その苦味に春を体感する。 日本は一年中、こんな旬の料理がある特異な国。でも、最近は旬なのか、旬じゃないのか、ごちゃ混になっている感がある。 僕は、旬のものは旬だけ食べられれば良いと思うんだけど・・・・・。 体に旬の力が流れおち、ぽかぽかしてくる。これが大地の、芽吹きの、春の力なんだろう。 御馳走とは、高い料理店でも、高級食材でもなく、自分のためを想って作ってくれた真心料理なんだと、しみじみ再確認させられた。それに旬が重なれば、鬼に金棒だ。 日本の春、満喫しています。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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