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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

散歩風景

てんとうむし(c)

風が随分と柔らかい。
ビュワッとおでこに当たり、耳にすり抜けてゆく感触が、ちょっとくすぐったい。
草は緑の透明感を消し去り、夏へ向けて着々と時をきざむ。
家の裏手の犬が、しばらく見ない間に老けこんでいてビックリ。人間もそうだけれど、動物たちは、僕たちの何倍ものスピードで生命を燃やしてゆく。
愛犬チャコと毎日歩いた懐かしの散歩道をゆく。
田畑に水は張られず、休耕田が目立つ。何も作らず、政府の援助金で休まなければならない理不尽さと非効率さに、頭をかしげてしまう。休耕田には肥料になるからか、岐阜の県花「レンゲ」がたくさん植えられていた。
蓮華畑(c)

逆光に浮かぶ田ゲリ。大空には細く長い飛行機雲が描かれていた。白爪草は枯れて花を落とし、たんぽぽの綿毛は風に飛ばされる。
昔はよくタンポポで笛を作ったっけ。懐かしくなって一本取って、片面を親指と人差し指でつぶす。加えて吹くと、プーンと平和な音が鳴った。
春はあっという間に過ぎてゆく。
飛騨は春だったのに、もう岐阜市内は初夏だった。
蓮華(c)

野アザミがあぜにつぼみを付けているのも、夏の到来を感じさせるには十分だった。
ケーン、ケーン。
キジが山から下りて餌を探し、田ゲリも忙しなく飛び回る。きっとあの足元に彼らの巣があるのだろう。
1度、チャコが好奇心に火がついて、巣を荒らしにいったことがある。ケリはすぐに、雌雄でチャコ目がけて落下し、つつかれ、血をにじませていたっけ。
おじいちゃん、おばあちゃんが畑仕事をしていた。
畑仕事(c)

あぜには精魂こめて作られたネギが花を咲かせていた。形はまるで花火みたい。
葱の花(c)

もう少しゆくと、麦畑が。
麦畑(c)

麦も顔を近づけてみると、また違った世界が現れた。
逆光の麦穂(c)

草むらでテントウ虫を発見。何カットか写真を撮らせてもらうと、テントウ虫は葉っぱの後ろに消えてゆく。こんな風にテントウ虫をじっとみたり、その動きを追ったりするのは何年ぶりだろう。
じっと観察していると、心がこの上なく静かで、優しい気持ちになった。
てんとうむし2(c)

ケーン、ケーン。
また遠くでキジが鳴いた。
オスかな? それともメスかな?
雀がチュンチュンと草むらをめぐり、ツバメが地上付近をなめるように飛んでゆく。
みんな、子育ての期間なのだ。
春から夏へかけて。
動物たちの新しい生命が、この世に生まれ、育まれてゆく。
                                   ノムラテツヤ拝
岐阜城(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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コメント

お父さぁ~ん、寂しぃよぉ~~~~
2009-05-11 Mon 07:43 | URL | チャチャ [ 編集 ]
僕も寂しいよ。いつもいつも寝る前に想ってるからね。チャチャはそろそろ新たな住人と出逢っている頃だね。  野村哲也拝
2009-05-11 Mon 09:06 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]

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