吉田屋料理店2009-05-29 Fri 06:00
![]() 夕方は、今、京都っこ達から絶対的な信頼を置いている、予約の取れない吉田屋料理店だ。 ここは料理人・吉田裕子さんが紡ぐ絶品まごころ料理が頂けるお店だ。 京都御所近くの御幸町のとある一角にある。 小さな「吉田屋料理店」の看板が見えた時には、ホッとしてしまうほど見つけにくかった。 京都らしい長い通路を通り、玄関を開けると、そこにはシンプルな日本家屋が広がっていた。 「いらっしゃいませ」 料理人の吉田裕子さんとスタッフの2人だけで切り盛りするお店。 ある有名女性作家曰く「京都には吉田屋料理店だけあれば良いのです」と言わしめた名店だ。 どれを食べても美味しいらしいので、まずはサラダから。 飲み物はもちろんシャンパン。 チーズサラダが出され、食べてみると、随分味が濃く塩味が効いている。レッジーナをもっと濃くした感じ。ヤギの肉かな?と思って聞いてみると、羊のチーズだった。サラダと一緒にくるんで食べて納得。ありえないくらい計算されたバランス、そしてハートを打ち抜く心の味。 次は青ネギ入りのオムレツ。 ![]() これも新鮮な有機ネギがアクセントになっているけれど、オムレツの中に出汁が入っている。 でもその出汁が何から取られているか全く分からなかった。 タコとアサリのワイン蒸しで、僕はノックダウン。 ![]() チリ、パタゴニアで何度も何度も作った一品が、これもまた隠し味が潜んでいた。その奥深さとバランスに、僕は言葉を失うしかなかった。 全ての食が、なんて生命感に満ちているのだろう。食材そのものが、生命を吉田さんに喜んで渡しているみたいだ。 赤ワインに移り、4品目の手羽先にブルーチーズソースをかけるなどの独創的な一品も、小憎らしいほどよく似合う。 ![]() そして、麺フェチの僕は、吉田屋料理店で最もショックを受ける一品に出逢うことになる。 えび麺と書かれていたけれど、坦々麺に細麺、上には山盛りの野菜が載っていた。 スープを飲むと、優しい坦々麺の味。そして麺を食べると、海老の味がした。 坦々麺にも負けずに、海老の味がクッキリと迫ってきた。 「これって?」 「中国で作られている麺なんですけれど、海老をすり潰して麺に練り込んでいるみたいです」 裕子さんがそう教えてくれた。 もう、ダメ。 「これも美味しいですよ」と吉田屋さんが唯一置いている伏見の日本酒だった。料理に込められた真心もさることながら、確かな腕、絶妙のバランス、そしてそれを盛る器も素晴らしい。まさにおもてなしの心がひしひしと伝わってきた。ここなら毎日通いたい。リピーターが多いのもうなずけた。 旬のものしか出さないがポリシーなので、一週間に一回はメニューが変更され、一ヶ月後にはお勧め料理が全部代わってしまうという。 季節にあった勢いあるものを頂く。それが彼女たちのはんなりした笑顔の秘訣だった。 愛知県常滑に住む人気陶芸作家のCさんが共通の友人であったことも、話を更に盛り上げた。 次回は秋、ラフランスとブルーチーズのサラダ、いちじく料理を頂きに、また寄らせて下さいね。京都に愛すべき店がある。吉田屋料理店、はっきり言ってウマすぎる。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
コメント |
コメントの投稿 |
|
トラックバック |
| ホーム |
|