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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

梅雨明けの富士

梅雨明けの富士(c)

夕日が沈むころ、哀愁あるさえずりが聞こえてくる。
ヒグラシ、彼らが鳴くと、夕方が夜を連れてくる。
おとう、おかあと一緒に近くのビアガーデンへ行って夕食。
帰り道、夜空を見上げると、星星が輝いていた。
久しぶりの星だ。
チリのパタゴニアではあんなに見上げた銀河のような星が、富士山では見られない。
でも、久々の晴れ間からのぞく星に、僕の心は一瞬でパタゴニアへ飛べた。
朝5時、光で目覚めた。
空は真っ青。飛び起きて、着のみ着のままでカメラだけ持って出かけた。
富士側には少しだけ雲があるが、ちょうど割れ始めた。
雲湧き上がる(c)

やがて頂が見えてくると、今度は麓の雲が上昇気流に乗って舞う。
まるで生き物のように、山肌を舐めるように這う。
雲湧き上がる2(c)

富士の雪は大分少なくなり、代わりに植物の緑がとって変わる。
ようやく梅雨明けか?
晴れ渡る(c)

天気予報で宣言してからも、こんなに晴れ渡ることはなかった。
空は透明感ある青空、どこまで突き抜けていけそうだった。
富士と雲(c)

パタゴニアのような不思議な雲が現れ、富士を飾る。上空では暴風が吹いているのだろう。
雲はみるみる姿を変える。
風という筆が、大空というキャンパスの中で描く芸術だ。
森がざわめき、僕の体を風が持ち上げる。
湿気はないが、それは十分、夏を予感させた。
                              ノムラテツヤ拝
鳥のような雲(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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