カニというもの2014-06-27 Fri 06:00
![]() 今日は社長が市場から持ってきてくれた巨大毛ガニ。それに越乃寒梅の限定焼酎「乙」と同じく「限定梅酒」で頂く。 まずはカニの甲羅を外してみると、ふんわり潮の味が立ち上る。 まわりをこそげ落とすとこの通り。おそるおそるこのお皿のような甲羅にカニ味噌を口に入れると・・・・・・。 濃密、繊細、カニミソから海のエキスがギュギュっと凝縮して伝わってくる。 ![]() そして気品のある味が、舌を抱くように巻いてくる。 ぼーっとした。 本当に僕は39年間、今までカニの何を食べてきたのだろう? というか、これは僕の知っているカニではない。別物の特別な食べ物。 前菜にもなり、メインにもなり、デザートにもなる。 ![]() この毛ガニだけで、すべてがパーフェクトなのだ。 「まぁ、飲め、飲め」 社長から注いでもらうまで、お酒を飲むのも忘れていた。 むさぼる、、、本当にそんな感じだった。 社長は、明日もカニなので、今日はエビ丼。これまた美味しそう。 ![]() でも、僕は目の前のカニさんと格闘せねば。なんといって1キロ以上もあるんだから。 「儚くないように生きるには?」 「そりゃぁ、今を生きるしかない」 そう、社長の格好良さはそこにある。まさに而今なのだ。 「食べ物は美しく、人間は格好よく、とくに男わね!」 ひとつひとつの言霊が、自分の細胞に染みわたっていく。 社長はQという星から使わされて、地球へやって来た。縁のある人たちに最高の食を提供する。これが社長の使命だ。 「何だか、社長、この前逢ったときよりも若くなっていませんか?」 「そうなんだ、Q星の人間は50歳を境にして、若返っていくんだ。大変だよ、同世代のヤツラはどんどん老け込んでいくのに、自分だけ若返っていくんだから」 エビ丼を食べ終わり、社長は薬を何錠か飲んだ。 「どこかお体、悪いんですか?」 「いや、とくに問題はないよ、薬は技。地球で生きるのは大変だから」 「薬は技」、、、か。 生まれて初めてそんな言葉を聞いた。 この時間が、この夜がずっと続いて欲しいと僕は願った。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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