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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

カニというもの

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今日は社長が市場から持ってきてくれた巨大毛ガニ。それに越乃寒梅の限定焼酎「乙」と同じく「限定梅酒」で頂く。
まずはカニの甲羅を外してみると、ふんわり潮の味が立ち上る。
まわりをこそげ落とすとこの通り。おそるおそるこのお皿のような甲羅にカニ味噌を口に入れると・・・・・・。
濃密、繊細、カニミソから海のエキスがギュギュっと凝縮して伝わってくる。
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そして気品のある味が、舌を抱くように巻いてくる。
ぼーっとした。
本当に僕は39年間、今までカニの何を食べてきたのだろう?
というか、これは僕の知っているカニではない。別物の特別な食べ物。
前菜にもなり、メインにもなり、デザートにもなる。
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この毛ガニだけで、すべてがパーフェクトなのだ。
「まぁ、飲め、飲め」
社長から注いでもらうまで、お酒を飲むのも忘れていた。
むさぼる、、、本当にそんな感じだった。
社長は、明日もカニなので、今日はエビ丼。これまた美味しそう。
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でも、僕は目の前のカニさんと格闘せねば。なんといって1キロ以上もあるんだから。
「儚くないように生きるには?」
「そりゃぁ、今を生きるしかない」
そう、社長の格好良さはそこにある。まさに而今なのだ。
「食べ物は美しく、人間は格好よく、とくに男わね!」
ひとつひとつの言霊が、自分の細胞に染みわたっていく。
社長はQという星から使わされて、地球へやって来た。縁のある人たちに最高の食を提供する。これが社長の使命だ。
「何だか、社長、この前逢ったときよりも若くなっていませんか?」
「そうなんだ、Q星の人間は50歳を境にして、若返っていくんだ。大変だよ、同世代のヤツラはどんどん老け込んでいくのに、自分だけ若返っていくんだから」
エビ丼を食べ終わり、社長は薬を何錠か飲んだ。
「どこかお体、悪いんですか?」
「いや、とくに問題はないよ、薬は技。地球で生きるのは大変だから」
「薬は技」、、、か。
生まれて初めてそんな言葉を聞いた。
この時間が、この夜がずっと続いて欲しいと僕は願った。
                        ノムラテツヤ拝
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