写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

曜変天目茶碗

DSC_8622ラノカウ全景

8年前、僕はイースター島にいた。
阪根ひろちゃんと一緒に、ラノカウ火山の縁に立って、海風を受けていた。
よく晴れた一日。
「こりゃぁ、まさに自然が作り上げた曜変天目茶碗だな」
「なんですか、それ?」
「日本人なんだから、それくらい勉強しておきなさい」
これが、僕と曜変天目茶碗との出会いだった。
帰国してから、写真だけは見た。
でも、現物を見る機会は、なかなか訪れなかった。
2015年夏、東京。
なんと大阪の藤田美術館収蔵の、曜変天目茶碗が、東京ミッドタウンの
サントリー美術館にやって来るという。
早速出かけ、その器を直に見つめた。
中国の南宋の時代に作られた、曜変天目茶碗。
漆黒の器の中には深い瑠璃色の斑紋が散らばっていた。
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まるで宇宙に連なる
惑星、または地球の中に生きる生命の集合体のようにも見える。角度を変え
ると虹色に光彩が輝き、星雲や天の川のような流れも見えてくる。
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現在は日本だけに3点ほど残り、いずれも国宝に指定されている。
器の外側を見ると、まさに宇宙。寒気がするほど鮮烈な美しさだった。
サントリーホールのライティングもまた美しい。
藤田美術館の人が、「うちで見るよりも綺麗」と評したのが分かる。
あのラノカウ火山での話から、ようやく体感することが出来た曜変天目茶碗。
そしてイースター島の本を作ったことで知った島の別名「マタキテランギ」。
その意味は「天を見つめる目」だった。
人間の根幹は、やはりどこかで繋がり、重なり合っているのだと思う。
                    ノムラテツヤ拝
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