写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

サンティアゴ発

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サンティアゴに着いてから、換金、市場、ホテルにチェックイン。
町で一番好きなイタリアンレストランで、優雅に食事をした。
でも、いつも片手には電話。
Sちゃんとのやり取りで、現在は予定通り帰れる人が4人まで増えてきた。
日本の旅行社にも確認を取り、帰国便の空き状況も調べる。
予定通りに帰るためには、イースター島を18日に出発しなければならない。
18日(4人)、19日(1人)、20日(7人)、23、24日と合わせて(13人)。
兎にも角にも予定より5日~6日の遅れで、全員帰国する目途は着いた。
絶品イタリアンも、あまり味わえぬまま、夜中もやり取りが続く。
翌朝、日本の旅行社から連絡が入った。
「帰りのエアーカナダが春休みなのか、とにかく満席に近くなっています」
調べてみると、エアーカナダは毎日飛んでいるのではなく、19日、20日、21日、23日と週5便のフライトスケジュール。それが満席に近くなっている。
イースター島に飛んでしまう前に、Sちゃんに再度連絡をした。
「最悪の場合、そちらでエアーカナダ以外の帰国便を取ってもらわないといけなくなる。もしアメリカ経由になるのであればESTAの問題もあるから、一応、こちらでESTA未取得の方のパスポート情報を送るね」と。
大切なのは、攻め。何か起こった時に、どうしようと焦っていても何も生まれない。出来る事を出来るだけ考え抜き、過去の体験も組み合わせて、やれるだけ攻める。
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飛行機はサンティアゴを飛び立ち、太平洋の上空へ。
距離にして3800キロ、5時間のフライトだ。
横に座るひろちゃんは、出されたランチと共に持参のウィスキーを飲んで、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。
フライトアテンダントが、ランチプレートを回収しにやって来る。ひろちゃんのを取ってから、僕の方にもプレートを下げるように目配せした。
僕がアテンダントに渡すと・・・・
不思議だった。
飛行機が揺れたわけでもない、手が滑ったわけでもない。
でも、アテンダントの女性は急にバランスをぐにゃりと崩し、そのままオレンジジュースの入ったプレートをひろちゃんの上にばら撒いた。
熟睡中のひろちゃんもビックリして飛び起きると、体中、残り物が飛び散り、スプーンは胸にピットリとくっ付いた。
「お前は中国の磁石人間か!」
すぐさま突っ込むが、まだ寝起きでボーットしてる。
ほんと、この人の日常ったら。
通常では考えられないことが、次々に起こってしまう。まさにネタの宝庫。
そこで、ふっと体の力が抜けた。
そうだ、折角の姫旅。僕たちアテンド側が楽しまなければ。
僕が体をこわばらせて、帰りのフライトの手配をし続けたら、みんなも固くなってしまう。僕も楽しみ、みんなも楽しみ、そしてトラブルの手配も楽しむ。
横では、ひろちゃんが一人ボソボソと何やら呟いていた。
「謝罪と賠償を請求する・・・・・」
フライトアテンダントは、何食わぬ顔で、立ち去った。
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遠く、イースター島が見えてきた。
                ノムラテツヤ拝
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