写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

地震の話

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こうちゃん、えいこちゃん、山ちゃん夫妻から、地震の話を沢山聞かせてもらった。
一度目の震災時は、こうちゃんは寝入ったばかりで、気づかずにスヤスヤと熟睡していた。
震度7で寝られるその胆力って・・・。
高級マンションの8Fにお住まいの山ちゃん夫婦は、2度の地震とも、その瞬間に死を覚悟し、怖くて互いに抱き合って寝た。それを横で聞くえいこちゃんが羨ましがる。可愛いなぁ。
イオンなどの大きなモールなどは、天井が崩壊して休業を余儀なくされる中、いち早く復興したのがコンビニエンスストアの存在。震災時に一番欲しかったのは、やはり水だった。
でもこうちゃん宅は、あれだけの大震災でも殆ど無傷だった。
「私たちは守られていたと。ありがたい」。そう手を合わす姿は、菩薩のよう。
被害にあった家族や親せき、近隣の人たちを自宅に受け入れ、子供たちで溢れかえった。
みんなで智慧を出し合って、水を切り詰める生活。
「そんな時、役立ったのが海外を旅したときの経験だったと。とくにモンゴルね」
洋式の便器にラップを張って、そこにウンコをする技を編み出したのも、えいこちゃん。
子供たちも面白がって、ラップが大活躍したという。
「てっちゃん、これがうちの守り神」
こうちゃんが手招きして見せてくれたのは、玄関の電灯にピトッと付いたヤモリ。ジイッと獲物を待つ姿に心が穏やかになった。
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現在は、各家の玄関に被害状況の書かれた色つきの紙が張られている。
緑は被害小、黄色は被害中、赤は被害大と色分けされて。
隈部家は奇跡的に地震保険に入っていたので、数日前にその査定に保険の人がやって来た。
所々、ひび割れしる壁や瓦などをチェックしていく中で、えいこちゃんが目の下あたりを指して。こう言った。
「ここも、地震後にヒビ割れたと・・・」
「奥さん、そこは化粧で何とか補修して下さい」
何ともユーモアに飛んだやり取りに、みんなで爆笑した。
帰り際、えいこちゃんからナンバープレートの秘密を教えてもらった。
こうちゃんが車を変えた時、「おれのナンバープレート良いだろ」とえいこちゃんに言う。
「8551」
えいこ、こういち。
「だから、わたしも5185にしたわ」
一つの物語になりそうな、隈部夫婦。
こうちゃんに熊本市内を見せてもらい、僕が予想していたよりも、崩壊していた。
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特に熊本城は、瓦が落ちただけでなく、全体的に武者返しの石垣が崩落していた。
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ゆっくりで良い。
熊本の魂でもある、日本屈指の名城を、もとの通りにひとつひとつ直していって欲しい。
大好きな熊本。
いつか、この町に住みたいと想う。
                   ノムラテツヤ拝
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