写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ブータンの自然

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ブータンで一番楽しみにしてきたこと、それは王様と逢うことでも、地元民と交流することでも、曼荼羅を見ることでもなかった。
もちろんそれも楽しみだけれど、一番ではない。
僕が最も惹かれていたこと、それはブータンの自然だ。
人も素朴なままでいられるなら、自然もお隣のネパールやチベットと違って、原始のまま残されているのではないか?
それをこの目で確認したかった。
今回集まった写真家は、自然というよりも人物をメインに撮影する方が多かった。だから、自然の中にどっぷりと浸かりたいと言っても、それはちょっと難しい希望。でもGNHの山名さんが、最終日に気を使ってくれて、僕を自然の中に連れ出してくれた。
他の写真家は、周辺の村で人物撮影。僕は自然の中へという風に。
空港のあるパロの町から、一気に細い山道をのぼっていく。
今日のガイドは、若きドルジさん。色黒の顔からのぞく瞳は、まるで氷河の水のように澄み切っていた。
パロから走ること30分で、眼下に見事な棚田が見えてくる。
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山の斜面にまで張り巡らされた水路、そして植えられた萌木色の稲。
さらに上がると、風景が一気に変わっていく。
まずは、空気が凛と立った。深呼吸すると、肺が喜んでいるのが分かる。ダルシンやルンタが揺れる瀧で聖水を頂き、周りを歩く。するとまずは白いシャクナゲが。
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話を聞くと、ブータンには何と49種ものシャクナゲがあるという。去年、新たに3種の新種が見つかったらしく、まだその名は付いていない。
高度をどんどん稼いでいくと、空気が冷えてきた。
サガリバナやオレンジ色のシャクナゲに、胸が躍る。
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そして薄い黄色のシャクナゲに一目惚れ。まるで薄いガラスで作られたかのような繊細な花。鼻を近づけると、ほのかに甘い香りが漂った。
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高度計を見ると、もう3500mを過ぎている。
ウェディングドレスのような純白の霧が、森を覆い尽くしていた。
さぁ、もう少しで目的の峠に到着する。
高度計は富士山と同じく3776mを示した。
               ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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