写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

同調

「ぶっつけ本番」
講演とかであれば、大好きだけれど、撮影となると、いかんせん苦手。
だって、撮りたい対象と波長が合わないまま終わってしまうから。
世界って不思議。
どの場所へ出掛けても、+の気、-の気の割合が違う。そしてそこの自然が持つ波長の振動も。
僕たち人間は、目の前の自然からいつも最高のエネルギーを与えてもらっている。
身の回りもものだと、ラジオを想像してもらえば分かりやすい。
80.00の東京FMは、79.9や80.1では砂嵐が混じって聴きにくい。80.0にした時だけ、ハッキリと声が耳へ届いてくる。それと同じように自然の力を、自身の体でどれだけ貰っているかは自分次第なのだ。
自然の中に身を置く。まずはここにいさせてもらえる事に感謝する。
体内の波長を+と-に大きく振幅させ、自然の波長に自分を近づけていく・・・・・。
僕は撮影という行為を通して、それらを実践しているのだと思う。
近づけるまでは簡単。でもそれからと同調するまでは、時間がかかる。
1日目はダメ、2日目もダメ。ようやく3日目くらいその時は訪れる。
自分という存在が消え、自然と自分の境目が無くなる。大自然の中へ吸い込まれていくような感覚だ。
その瞬間、僕の意識とは関係なく、シャッターが切れる。
「自然が僕の代わりにシャッターを押してくれる」
そんな風に出来上がった写真は、撮影者の僕という存在は消えている。
僕は透明人間となり、見てくれる人が、まるでその場所にいるような空気感が漂う写真となる。
これが、僕の理想の写真。
アイスランドで、何度かこんな僥倖を得た。
それは、写真家冥利に尽きる時間だった。
                 ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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