同調2016-07-26 Tue 07:13
「ぶっつけ本番」
講演とかであれば、大好きだけれど、撮影となると、いかんせん苦手。 だって、撮りたい対象と波長が合わないまま終わってしまうから。 世界って不思議。 どの場所へ出掛けても、+の気、-の気の割合が違う。そしてそこの自然が持つ波長の振動も。 僕たち人間は、目の前の自然からいつも最高のエネルギーを与えてもらっている。 身の回りもものだと、ラジオを想像してもらえば分かりやすい。 80.00の東京FMは、79.9や80.1では砂嵐が混じって聴きにくい。80.0にした時だけ、ハッキリと声が耳へ届いてくる。それと同じように自然の力を、自身の体でどれだけ貰っているかは自分次第なのだ。 自然の中に身を置く。まずはここにいさせてもらえる事に感謝する。 体内の波長を+と-に大きく振幅させ、自然の波長に自分を近づけていく・・・・・。 僕は撮影という行為を通して、それらを実践しているのだと思う。 近づけるまでは簡単。でもそれからと同調するまでは、時間がかかる。 1日目はダメ、2日目もダメ。ようやく3日目くらいその時は訪れる。 自分という存在が消え、自然と自分の境目が無くなる。大自然の中へ吸い込まれていくような感覚だ。 その瞬間、僕の意識とは関係なく、シャッターが切れる。 「自然が僕の代わりにシャッターを押してくれる」 そんな風に出来上がった写真は、撮影者の僕という存在は消えている。 僕は透明人間となり、見てくれる人が、まるでその場所にいるような空気感が漂う写真となる。 これが、僕の理想の写真。 アイスランドで、何度かこんな僥倖を得た。 それは、写真家冥利に尽きる時間だった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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