写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ノーザンライツ

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北から南へ走ったかと思えば、今度は南から北へ光の波が進んでいく。
まるで夜の闇に浮かぶ光の海だ。寄せては返す極光の波。
それらがどんどん天頂へ収束していく。
そろそろか?
オーロラの醍醐味は、ただ光を見つめるだけではない。
一度出てきたオーロラには、必ずピークがあり、終わりを迎える。その起伏を感じるのが、魅力でもある。
天頂へ集まってきたオーロラは、さらに内へ内へと圧縮され、やがてある閾値を超えたところで、外側へはじけ飛ぶ。
光は天頂から放射状に飛び散り、まるで自分が光の投網をかけられているみたい。
優しい充足に満ちた完璧なエネルギーに包まれ、抱かれていく。今まで見上げたオーロラの中でもトップランク。
大晦日から年始にかけて、まるで時を繋ぐかのように見事な女神が舞った。
アイスランドのオーロラを初体験した瞬間だった。
             ノムラテツヤ拝
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