結ばれた道2017-01-29 Sun 19:10
![]() 人類はどのように拡散していったのだろう? アフリカで生まれたモンゴロイドは陸をつたい、ユーラシアから北米、中米、南米へと広がっていった。 それらを「偉大なる旅・グレートジャーニー」と呼ぶ。 でも、もうひとつの道がある。中国南部や台湾から東の島々への海の道だ。 ミクロネシア、ポリネシアと人々は航海し、最後にはニュージーランドやイースター島まで到達する。 「人はなぜ旅するのか?」 永遠の命題と言われるこの質問に、僕は一つの答えを持っている。 「動いていないと死んでしまうから」 地球が常に動いているように、体内に血が一瞬も止まることなく巡るように、僕たは立ち止まると、溜めると、少しずつ停滞するようにプログラミングされている。 五感で今という時間をより感じていた「いにしえの人たち」は、確実にその摂理を体感していたのだと思う。だから突き動かされるようにして危険をおかし、冒険という波へ漕ぎ出していったのだ。 マウイ島からビッグアイランドのハワイ島へ飛ぶ。 夕陽がゆっくりと海へ沈み、星々が輝いた。 ![]() 翌朝、最も興味のあったヘイアウへ。ポリネシアの人たちは島から島へ、確信を持って拡散していった。 どこでそんな勉強をしていたのか? ![]() その答えが、このヘイアウ(神殿)だ。 ![]() まるでイギリスのストーンヘンジのように林立する岩。神殿の中心に立つと、この岩がポリネシアに浮かぶ島々の方向と見事に一致するのだ。 ![]() 太陽、星、波、風、そして自分を信じる力。全てを総動員して、人々は海を渡った。その学びの場が、こんな山頂にあるなんて。 目を瞑ると、海へ出ていった人たちが、瞼の裏に浮かんでくる。ゆっくりと眼をあけると、岩の影がまるで巨石のモアイに見えた。 ![]() ハワイも、ニュージーランドもイースター島も、すべて一本の線で結ばれている。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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