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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

天才

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天才。
彼ほど、この言葉が似合う男はいない。
神谷隆徳。
10代の時、中華の鉄人・陳健一の元で修行し、20代にしてJR名古屋駅のセントラルタワーズ12F「スーツァンレストラン陳」のメインシェフに抜擢。その味で数多くの人を魅了した。
年が近いということもあり、すぐに友達になり、何度も足を運んだが、神谷くんの作る味は、中華の枠を超えていた。
今まで食べた焼きそばで一番美味しかったものは?と聞かれたら、僕は迷わず「神谷くんの作ってくれた焼きそば」と言う。
麺は翡翠麺。その透明感、そして真っ直ぐな味が、僕の心を温めた。
その彼が、陳を辞めて、故郷の半田で店を開くという。
無限の味を作り出すことが出来る神谷くんは、一体どんな店を味を目指すのだろうか?
JR半田駅からほど近い「中國菜 神谷」にお邪魔すると、いつもの笑顔で出迎えてくれた。
陳さんと時から、僕はいつもお任せ。
最初は鳥の肝とホタルイカの付き出しから。
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肝は完ぺきに下処理され、ホタルイカも絶妙。互いが個性的だけれど、合わせて食べるとまあるい味になる。
冷製の鯖とモヤシは薄く味付け。
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そして香辛料で味付けされた沢あんに悶絶。これって、最強のビールのアテになるんじゃないかしら?
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白菜もまた、鮮度抜群。甘味が口内で広がった。
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「これって」
「うん、半田の地元で取れた白菜」
やっぱり・・・。故郷の食材で勝負するわけだ。
以前エビチリや麻婆豆腐を「レストラン陳」で食べたことがあるけれど、今回のは味が尖らずまあるい。そして麻婆豆腐はより奥深い味。
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まさに滋味だ。カブと中国菜の炒め物も、思わず笑みがこぼれ、身体が喜ぶ味。
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神谷くんが何を求め、どこへ向かおうとしているのか、心にしっかりと伝わった。
そして改めて思う。やっぱり天才だ、と。
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若くして、もう料理人として最終の円熟の味。つまりまあるく滋味深い料理を自在に作り出せるのだ。
「生命をどうも御馳走さまでした。神谷くん、また来ますね」
世界最高の中華シェフが愛知県半田市にいる。
              ノムラテツヤ拝
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