天才2017-02-08 Wed 17:05
![]() 天才。 彼ほど、この言葉が似合う男はいない。 神谷隆徳。 10代の時、中華の鉄人・陳健一の元で修行し、20代にしてJR名古屋駅のセントラルタワーズ12F「スーツァンレストラン陳」のメインシェフに抜擢。その味で数多くの人を魅了した。 年が近いということもあり、すぐに友達になり、何度も足を運んだが、神谷くんの作る味は、中華の枠を超えていた。 今まで食べた焼きそばで一番美味しかったものは?と聞かれたら、僕は迷わず「神谷くんの作ってくれた焼きそば」と言う。 麺は翡翠麺。その透明感、そして真っ直ぐな味が、僕の心を温めた。 その彼が、陳を辞めて、故郷の半田で店を開くという。 無限の味を作り出すことが出来る神谷くんは、一体どんな店を味を目指すのだろうか? JR半田駅からほど近い「中國菜 神谷」にお邪魔すると、いつもの笑顔で出迎えてくれた。 陳さんと時から、僕はいつもお任せ。 最初は鳥の肝とホタルイカの付き出しから。 ![]() 肝は完ぺきに下処理され、ホタルイカも絶妙。互いが個性的だけれど、合わせて食べるとまあるい味になる。 冷製の鯖とモヤシは薄く味付け。 ![]() そして香辛料で味付けされた沢あんに悶絶。これって、最強のビールのアテになるんじゃないかしら? ![]() 白菜もまた、鮮度抜群。甘味が口内で広がった。 ![]() 「これって」 「うん、半田の地元で取れた白菜」 やっぱり・・・。故郷の食材で勝負するわけだ。 以前エビチリや麻婆豆腐を「レストラン陳」で食べたことがあるけれど、今回のは味が尖らずまあるい。そして麻婆豆腐はより奥深い味。 ![]() ![]() まさに滋味だ。カブと中国菜の炒め物も、思わず笑みがこぼれ、身体が喜ぶ味。 ![]() 神谷くんが何を求め、どこへ向かおうとしているのか、心にしっかりと伝わった。 そして改めて思う。やっぱり天才だ、と。 ![]() 若くして、もう料理人として最終の円熟の味。つまりまあるく滋味深い料理を自在に作り出せるのだ。 「生命をどうも御馳走さまでした。神谷くん、また来ますね」 世界最高の中華シェフが愛知県半田市にいる。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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