伝説の旅2017-02-27 Mon 17:15
![]() 伝説の旅だった。 どうして3人で出かけることになったのか、実はあまり覚えていない。 ![]() でも、僕とひろちゃん、そして敏腕編集長のEさんで、ただひたすらペルーの広大な砂漠を走った。 ひろちゃんが思うままに砂漠を奥へ奥へ走らせると、突然目の前にエメラルドグリーン色の湾が現れた。砂漠と海のコントラストに、僕たちはしばし呆然とし、掘立小屋が並ぶ湾内に近づいていった。 ![]() 湾では、今帰ってきたばかりの漁師が、マテ貝をどっさり運んでいた。 「これ、いくら?」 聞いてみると、結構な値段。そうこの頃から少しずつマテ貝はペルー国内でも高級になっていった。現在は、もうこの時の3倍の値段だ。 「てっちゃん、マテ貝のセビーチェって食ったことあるか?」 「ないない」 「オレ、一回だけ食ったことあるんだけれど、めっちゃ美味かったんだよな」 セビーチェとは、ペルーの代表料理で、レモンのマリネのようなもの。 白身の魚が基本だが、ウニ、コンチャネグラ(貝)、カニ、エビなんて悶絶するような逸品まである。 ![]() さっきの漁師たちと交渉して、500グラムほど分けてもらう。振り返ると、ひろちゃんが水揚げを手伝っている女性にお金を渡していた。 キョトンとする僕を見て、「近くの村までレモンと玉ねぎとビールを買いに行かせた」。 20分くらいで女性は戻り、ビールが10本以上並んだ。 そこからが凄い。 ![]() 女性たちにセビーチェを作ってもらっている間に、ひろちゃんが、周りの漁師たちを呼び大宴会。みんなビールが入って陽気になると、さっきまで仕事人モードだった漁師たちが、「おい、これも食え」って、マテ貝をどんどん差し入れてくれる。軽く5キロはあっただろう。 青い空、黄金色の砂漠、乾いた空気に、鮮烈な潮風が混じった。 「今まで食べたセビーチェで一番は?」と誰かに聞かれたら、僕は間違いなくこの時のマテ貝セビーチェと答える。それは味もさることながら、あの時の雰囲気が最高のスパイスになっているから。 ![]() その後、砂漠を抜けてナスカへ。 管理局に許可を貰って、翌朝ナスカの地上絵の中へ。キツネの遠吠えを横に、闇の中をどんどん入っていく。 やがて有名な地上絵「宇宙人」の前に。 ![]() 歩くことで、全身で感じる事で、僕はナスカの地上絵がどうして描かれたのかを理解した。 ナスカの地上絵(ナスカライン)は、一筆書き。それらは、大いなる神への祈り道であり、氣を通すためのエネルギーの管でもあった。 もう一度、あんな旅がしたいな。 果てしなく自由で、圧倒的な面白さ。そして現地民たちの優しさと穏やかさに包まれて。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
コメント |
コメントの投稿 |
|
トラックバック |
| ホーム |
|