写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

銀河のせかい

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ずっと夢見ていた風景があった。
無風の夜、天の川が弓状に夜空にかかり、塩湖の水面に星々が映り込む。
そこに自分が立って、地球創生のような太陽が現れる。
一年の内に数日しかこの完璧な状態は訪れない。
暦を計算し、星の動きを読み、選んだ日。
その時間は深夜の2時に訪れた。
特別なレンズを使い、少しばかりテクニックを使ってシャッターを押し、指定の場所へ自分も入る。
ノイズリダクションをかけ、液晶に浮かび上がった写真に、僕は震えた。
僕たちは銀河の中で生かされている。
宇宙創生と共に地球が産み落とされ、様々な生命体が産まれた。星々は今この瞬間を輝かせ、銀河もまた日々拍動している。
「銀河の中で生かされている」
それを肌で感じた人は、この惑星をさらに愛し、敬意を払うようになる。
それはきっと、「天の川」という銀河の揺りかごに抱かれたから。
天の川のトンネルの先には、まばゆい光が。
僕は今、ウユニ塩湖の中心に立っている。
             ノムラテツヤ拝
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